韓国プロ野球のサムスン・ライオンズが12月16日、新外国人打者ホセ・ピレラ(31)と契約した。
サムスンは「ピレラと契約金10万ドル、年俸50万ドル、インセンティブ20万ドルなど、最大総額80万ドルの条件でサインした」と公式発表した。
メディカルチェックもアメリカで撮影されたMRI資料を受け取り、国内の病院2カ所で検診を終えた。
ベネズエラ出身のピレラは、身長183センチに体重99キロと優れた体格を誇る右投右打の選手だ。MLBでは主に二塁手や左翼手でプレーした。サムスンでは、主に外野手を任されるものと予想されている。
ピレラは米メジャーリーグ(MLB)と日本プロ野球(NPB)のいずれも経験。2014年にニューヨーク・ヤンキースでMLBデビューした後、サンディエゴ・パドレスやフィラデルフィア・フィリーズなどを経て、2020シーズンはNPBの広島東洋カープでプレーした。
新型コロナウイルス感染症の影響で米マイナーリーグが運営されていない点を考慮し、サムスンは実戦感覚を維持してきたNPB出身打者に注目したようだ。
ピレラはMLBで通算302試合に出場し、985打席、打率0.257、17本塁打、82打点、OPS(出塁率+長打率)0.699を記録。トリプルAでは通算366試合で1583打席、打率0.311、50本塁打、215打点、OPS0.856の成績を残した。
また、NPBでは99試合に出場。337打席で打率0.266、11本塁打、34打点、OPS0.723をマークしている。
ピレラは三振率が低く、コンタクト能力に優れた安定的な中距離型打者という評価を受けている。これまでの三振率は、MLB通算19.9%、トリプルA通算14.0%、NPB通算15.7%となっている。
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サムスン関係者は「ピレラは攻守走の三拍子がそろった選手だ。MLBで主に左翼手でプレーしたときの記録を見ると、リーグ平均以上の守備力も見せてくれた。日本の野球を経験したことだから、韓国プロ野球にも上手く適応できるものと期待している」と評価した。
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