無敗優勝は消え、さらには連敗まで味わった。圧倒的な勢いで韓国女子バレーを掌握していた興国生命ピンクスパイダーズが今シーズン、最初の危機に直面した。
【写真】「この世の美貌じゃない」韓国女子バレーの“美人双子”
興国生命ピンクスパイダーズは今季開幕10連勝を達成し、女子バレーの連勝記録を更新した。韓国代表の“エース”キム・ヨンギョンをはじめ、イ・ジェヨン&イ・ダヨンの双子姉妹を前面に押し出し、開幕最多連勝の主人公になった興国生命は、そのまま優勝まで駆け抜けると思われた。
しかしその雰囲気は、12月5日のGSカルテックス戦で破られた。外国人選手ルシア・フレスコが肩の負傷で離脱すると興国生命は揺れ、セットスコア2-3で最初の敗北を喫した。
続く12月13日の韓国道路公社ハイパス戦を控えては、イ・ジェヨンが高熱で戦線から離脱。イ・ジェヨンが新型コロナの検査を受けたなか、イ・ダヨンも濃厚接触者に分類され、試合に出ることができなかった。
ルシアにイ・ジェヨン、イ・ダヨンとレギュラー3人を失った興国生命は、韓国道路公社から1セットも奪えず完敗した。
幸いなことにイ・ジェヨンは12月14日、陰性判定を受けた。体温も正常に戻り、12月15日のトレーニングにも参加している。イ・ジェヨンの復帰とともに、イ・ダヨンも次の試合の準備を進めている。
興国生命の関係者は「コンディションが100%ではないが、次の試合までには時間が少しあるので、順調に回復することを期待する」と述べた。ただしルシアは長期の負傷のため、トレーニングから除外されたまま休息を取っている。復帰時期はまだはっきりとしていない。
興国生命は来る12月18日、IBK企業銀行アルトスと対戦する。興国生命にとっては、これまで以上に重要な一戦となる見込みだ。
2連敗を喫した興国生命がIBK企業銀行に敗れて3連敗となれば、女子部の首位争いがどうなるのか見通しがつかなくなる。レギュラー選手が3人も抜けた韓国道路公社戦の敗北は理解できるが、イ・ジェヨン&イ・ダヨン復帰後まで敗れることになれば、勢いは完全に止まるだろう。
ルシアが抜けただけに、キム・ミヨンの活躍が切実だ。そして韓国道路公社戦で可能性を見せた若手選手たちが良い活躍を見せれば、興国生命は勢いを取り戻すことができる。キム・ヨンギョンとイ・ジェヨンはいつも自分の役割を果たしているだけに、ルシアの空白だけ満たせば、強い興国生命が帰ってくるはずだ。
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