蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)と水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスの韓国Kリーグ勢2チームが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ベスト4進出に挑戦する。
【注目】横浜FM撃破の水原三星「“弱者”との評価がモチベーションに」
12月10日(日本時間)に行われるACL準々決勝で、蔚山現代は北京国安(中国)、水原三星はヴィッセル神戸(日本)と激突する。
2チームとも取り巻く状況は違えど、ベスト4の舞台に向けた意志に変わりはない。
蔚山現代は“無冠”の雪辱を晴らすべく、2012年以来のACL制覇に向けて総力戦を繰り広げている。
国内では優勝争いを繰り広げながらも、最後は全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースにKリーグとFAカップのトロフィーを奪われた蔚山現代。
だが、カタールで再開されたACLではここまで6試合全勝と好調続き。Kリーグ得点王のFWジュニオール・ネグラン(33)に偏らない得点分布も理想的だ。
ローテーションを稼働しても戦力が劣らない底力を発揮している。MFユン・ビッカラム(30)が4ゴール2アシスト、FWビヨルン・ヨハンセン(29)が4ゴール1アシストと大活躍中だ。
GK陣を見ても、新型コロナウイルス感染の影響による正守護神チョ・ヒョヌ(29)不在の穴を、チョ・スヒョク(33)とソ・ジュファン(21)の2人のサブキーパーが埋めている。
また、韓国代表合流のため遅れてチームに復帰したDFキム・テファン(31)、DFチョン・スンヒョン(26)、MFウォン・ドゥジェ(23)も、徐々にコンディションを取り戻してきている。
蔚山現代率いるキム・ドフン監督は、「グループステージの試合を見た際、北京が強いチームだという印象を受けた。優れたチームと勝負できて嬉しい。良い試合ができるよう努力したい」と意気込みを語った。
水原三星は、墜落した“名門”のプライド復活に臨む。
今シーズンの水原三星は不振を極めた。国内Kリーグは2年連続でファイナルB(下位グループ)に沈み、一時は12チーム中11位にまで転落するなど、降格危機にもさらされた。
だが、かつての栄光を知るクラブOBのパク・ゴナ監督就任以降、水原三星はチームカラーを取り戻した。今回のACLでも、決勝トーナメント1回戦で横浜F・マリノスを3-1で下すなど調子は上向きだ。。
水原三星は、キャプテンのMFヨム・ギフン(37)や外国人選手全員が不在の状態でACLに挑んでいる。だが、それがかえってチームを一丸とするきっかけになったようだ。
水原三星は、準々決勝で神戸と今シーズン3度目の対戦を控える。今年2月のホームゲームでは0-1と敗れ、カタールでのグループステージ最終節では2-0で勝利を収めた。
パク監督は「神戸は良いチームだ。グループステージの結果は準々決勝と違うことがある。慎重に準備したい」と強調した。
なお、ACL準決勝は来る12月13日、決勝は19日を予定している。
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