テンポも変化も感動もなかったベント体制、その年俸の高さは到底理解できない

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韓国代表を率いるベント監督の実体が、初の真剣勝負の舞台となった2019年アジアカップで明らかになった。

今大会の韓国代表に対し、対戦国は適切な対処法を模索し、試合前からそれを予告していて臨んできた。各国の指揮官たちの狙いはピッチでよく表れ、それを相手にした韓国代表選手たちは毎試合で途方に暮れた末に、カタール戦で惨事を経験した。

パウロ・ベント監督のサッカーは「3無サッカー」だと要約することができるだろう。

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まずテンポがなく、用兵術やスーパーサブ投入といった変化もない。 退屈なボール占有率サッカーで、感動もなかった。

韓国の今大会最大の問題点は、テンポとリズムの調節がなかったことだ。

韓国はアジアでは強者に分類される。そのため、韓国と対戦するチームは守備ラインをしっかり敷いてカウンターを仕掛ける戦術を選ぶしかなかった。

韓国としては相手のカウンターアタック戦術が攻略地点だ。相手が守備から攻撃に出るとき、ボールを奪ってから激しく攻め得点したいところだったが、韓国選手たちの体力が落ち、準備してきた戦術もなかったため、いつも一歩遅れたテンポで試合が進んだ。

韓国が逆襲する機会をつかんでも相手はすぐに8~9人が自陣に戻り、韓国の流れを簡単に遮断してしまった。ボールを保持するだけのサッカーが続いたのだ。

そもそも国際大会と親善試合は異なる。ベント監督の考えは、相手が韓国まで来て疲れきってコンディションが60~70%に過ぎなかった国内開催の親善試合では通用した。

監督が意図した変化ではく、「仕方なく」選んだ変化

「変化のないサッカー」は、ベント監督の実力を世にさらした。

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