ワールドクラスともなると向上心も人一倍だ。
女子バレー韓国代表キャプテンのキム・ヨンギョン(32、興国生命ピンクスパイダーズ)は今シーズン、韓国Vリーグ女子部10試合に出場して241得点を記録し、同部門4位に名を連ねている。
上位には323得点のメレーター・ルッツ(26、GSカルテックス)、303得点のヴァレンティーナ・ディウフ(27、KGC人参公社)、291得点のアンナ・ラザレワ(23、IBK企業銀行アルトス)ら外国人選手がそろうが、攻撃成功率ではキム・ヨンギョンの方が高い。
キム・ヨンギョンの攻撃成功率は48.5%と、ルッツ(46.52%)、ディウフ(41.79%)、ラザレワ(41.79%)を上回る。
また、3人の攻撃占有率がいずれも40%台であるのに対し、キム・ヨンギョンは相対的に低い31.08%を占めている。3人と比較して得点数が足りないのも自然だ。
それでも、キム・ヨンギョンは自身の活躍に満足していない様子だ。
12月2日、仁川(インチョン)の桂陽(ケヤン)体育館で行われたKGC人参公社戦を終えて記者会見に出席したキム・ヨンギョンは「実際のところ悪くないが、満足はしていない。今後より上手くやりたいという気持ちが大きい」とし、「攻撃成功率が50%になれば良い。レフトで48%なら悪くないと思うが、個人的な欲としてはもっと数字を高めたい」と意欲を示した。
女子部でレフト、ライトの選手が攻撃成功率50%に達するケースはほとんどない。40%を超えるだけでも十分だが、キム・ヨンギョンは男子選手並みの攻撃成功率を望んでいる。彼女の目標値がどれだけ高いかを証明する発言だ。
今シーズン、11年ぶりに韓国Vリーグの舞台に復帰したキム・ヨンギョン。国内入りから約6か月が経ち、チームへの適応も順調だ。本人も「とても良い。基本的に何でも食べられるし、コミュニケーションもしっかり取れる。チームのコンディション管理も十分すぎるぐらいで、楽に集中できる」と満足感を語る。
キム・ヨンギョンの活躍で、開幕10連勝の首位と無敗街道を進む興国声明は、Vリーグ女子部の新記録を達成。キム・ヨンギョンも「第2ラウンド最後の試合だから重要だと思っていた。無事に連勝を維持できて嬉しい」と感想を述べた。
興国生命は次戦、来る12月5日にリーグ2位のGSカルテックスと対戦する。キム・ヨンギョンは「すべてのチームが我々に一度は勝ちたいと思うだろう。我々は早く回復して準備をしなければならない。連勝の山場になるだろう」と必勝を誓った。
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