今年は韓国プロ野球KBOリーグから、最大5人のメジャーリーガーが輩出される可能性がある。
メジャーリーグ事務局にポスティング要請を行ったキウム・ヒーローズのキム・ハソン(25)、自由契約選手(FA)の資格を得たNCダイノスのナ・ソンボム(31)とKIAタイガースのヤン・ヒョンジョン(32)は、すでにメジャー進出の出発点に立った。
また読売ジャイアンツが獲得に乗り出しているKTウィズのメル・ロハス・ジュニア(30)と、ロッテ・ジャイアンツのダン・ストレイリー(32)も複数の海外球団の関心を集めている。
キム・ハソンは去る11月25日、KBOを通じてメジャーリーグ事務局に公式ポスティングを要請した。キム・ハソンは今季138試合に出場して打率0.306、163安打、30本塁打、109打点のキャリアハイの成績を残した。
最近では、パク・チャンホ、チュ・シンスなど韓国人メジャーリーガーと縁のあるテキサス・レンジャーズが、キム・ハソンに関心を示しているとの報道が出た。まだ20代半ばという若さと可能性の観点から、メジャーリーグ球団から注目を集めている。
NCダイノスの看板打者ナ・ソンボムは、以前からビッグリーグ行きを選んでいた。しかし昨年5月に膝を負傷してシーズンアウトとなり、FA日数を満たすことができずに挑戦も挫折した。
それでもナ・ソンボムは今季、打率0.324、本塁打34本で完全復活し、チームの正規リーグ優勝を導いた。リュ・ヒョンジンが所属するトロント・ブルージェイズをはじめ、デトロイト・タイガースなど複数のメジャー球団が興味を示していることがわかった。
KBOリーグ歴代5番目となる7年連続10勝を記録したヤン・ヒョンジョンも、すでに開幕前からメジャーリーグ挑戦を宣言した。ヤン・ヒョンジョンは先立って海外進出に2度挑戦したが、KIAタイガースに残留した。ヤン・ヒョンジョンは今年初め、アメリカ現地エージェンシーとも契約を結んだ。すでに複数の球団が興味を示している。
今季KBOリーグの打撃4部門でトップに輝いたメル・ロハス・ジュニアと、最多奪三振のダン・ストレイリーに対する海外リーグの関心も、ますます高まっている雰囲気だ。
『MLBTradeRumors.com』は11月29日(日本時間)、「アメリカの3球団、日本の3球団がロハス獲得の可能性を探っている」と伝えた。
ロハスは今季、存分に実力を発揮した。彼は47本塁打、135打点、116得点、長打率0.680を記録し、4つの部門で1位に上がった。打率も3位(0.349)、安打数も2位(192本)と、盗塁を除くすべての部門で最高レベルの成績だった。
ストレイリーも多くの関心を受けている。『SportsGrid』のとあるメジャーリーグコラムニストは11月28日(日本時間)、「情報通によると、いくつかのメジャー球団が彼の獲得戦に合流した。シンシナティ・レッズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・エンゼルスが含まれた」とし、「ストレイリーは次週に韓国とアメリカという行き先を決めるだろう」と付け加えた。
ストレイリーは今季、ロッテ・ジャイアンツで15勝、200奪三振を同時に達成。同球団の歴代外国人投手として最高の成績を残した。
今年、新型コロナウイルスの影響で苦労した韓国プロ野球が、同時に5人のメジャーリーガーを輩出する快挙を成し遂げられるか注目したい。
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