かつてガンバ大阪で活躍した韓国代表FWファン・ウィジョ(28)が、現所属クラブのボルドーで苦戦を強いられている。
ファン・ウィジョは11月29日(日本時間)に行われたリーグ・アン第12節パリ・サンジェルマン戦で先発出場し、59分間プレーした。
ゴールやアシストは記録できなかったが、3度シュートを試みるなど活発な動きを披露した。試合は2-2のドローに終わっている。
韓国代表内での新型コロナウイルス感染者発生を考慮し、去る21日の第11節レンヌ節を欠場したファン・ウィジョ。今回のパリ・サンジェルマン戦は左ウィングで起用された。
ファン・ウィジョは後半に入り、ペナルティエリア付近で3度シュートを放った。左サイドから中央に切れ込むドリブルで、パリ・サンジェルマンの守備陣を何度も揺さぶった。
最も惜しかったシュートは後半13分の場面。ファン・ウィジョは鋭い切り返しから相手選手を振り切り、巻いたシュートを放ったが、ボールはゴールポストに嫌われた。その後、ファン・ウィジョは後半14分にFWニコラ・ドゥ・プレヴィユ(29)との交代でピッチを退いた。
試合後、『WhoScored.com』はファン・ウィジョに6.2点という無難な評価を下した。
ファン・ウィジョは欧州2年目の今シーズン、サイドでの起用が続いている。ここまでリーグ戦10試合で未だ無得点と、24試合6ゴールをマークした昨シーズンとは対照的だ。
ファン・ウィジョは最前線に配置されたときに自身の実力を最大限発揮できる。それは、11月に行われた2度の国際Aマッチを見てもわかる。
韓国代表のオーストリア遠征に招集されたファン・ウィジョは、メキシコ代表戦、カタール代表戦のいずれもワントップで起用され、2試合ともゴールを決めた。同い年のFWソン・フンミン(28、トッテナム)との連携も光ったが、ファン・ウィジョの抜け出しやゴール前での決定力が相手の脅威となった。
ただ、ボルドーでの生活を見ると、得点よりも守備に比重が置かれ、チームメイトのゴールを演出する役割を任されている。
ファン・ウィジョの長所であるゴール前での動き出しが発揮される機会はほとんどない。所属クラブではサイド突破後に中距離のシュートを試みる頻度が多いのも、そこに理由がある。
ボルドーは次戦、来る12月6日にブレストと対戦する。サイド起用が続くファン・ウィジョだが、次こそ今シーズン初ゴールを記録することができるだろうか。
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