大方の予想通り、“ビッグ4”が準決勝に出揃うのだろうか。
UAEで行われているアジアカップについて、専門家は西アジア最強のイラン、東アジアの強豪・韓国と日本、オセアニアの1強オーストラリアを“ビッグ4”に選んだ。
これらの国のなかで韓国、イラン、日本はグループリーグを1位通過し、オーストラリアは2位で決勝トーナメントに進出した。4カ国は今大会の参加国のなかで、FIFAランキング1~4位という、しっかりとした戦力を誇る。
日本とイランは1月24日(現地時間)に行われた準々決勝で、それぞれベトナムと中国を下して準決勝進出を決めた。日本とイランは来る1月28日午後11時、ハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアムで決勝進出をかけて対戦する。
日本はベトナムとの準々決勝を1-0で勝利した。後半12分に獲得したPKを堂安律が決め、それが決勝ゴールとなった。
日本は前半25分、コーナーキックから吉田麻也がヘディングで先制ゴールを記録したかに見えたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により無効となった。もし吉田の得点が認められていれば、早い時間に先制したことで、大量得点をあげる足場になった可能性が高い。しかしVARによって試合の流れがベトナムへと移り、日本としては厳しい試合を行うこととなった。
一方のイランは、中国を3-0で圧倒した。アジア最高の攻守バランスと組織力を誇るイランは、中国をまったく相手にしなかった。この日の試合でもイランのエース、サルダル・アズムンが1ゴール1アシストの活躍を見せた。
中国のマルチェロ・リッピ監督と、イランのカルロス・ケイロス監督の知略が引き立った試合だった。ケイロス監督は大会開幕前、「イランは優勝候補ではない。韓国、日本、オーストラリアが優勝を争うだろう」などと話していたが、本心ではないことは誰もが知っている。
そして1月25日に行われる韓国対カタール、UAE対オーストラリアの準々決勝を介して、ベスト4の残りの2チームが決まる。客観的な戦力では、韓国とオーストラリアが優勢とされている。ただ、UAEはホームのアドバンテージを抱えて戦う利点があり、カタールも中東諸国であるという点が変数だ。
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大方の予想通り“ビッグ4”が順当に出揃うのか。あるいは異変が起こるのか。残る準々決勝2試合に注目が集まる。
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