韓国プロ野球の頂点を決める韓国シリーズを制したNCダイノスの選手たちは、一体どれほどの優勝ボーナスをもらえるのだろうか。
韓国シリーズを終えたNCの選手たちは、11月25日午後にホームの昌原(チャンウォン)に到着。
レギュラーシーズンに続いて、韓国シリーズの優勝トロフィーも本拠地の昌原NCパークに持ち帰った。
野球チームの優勝は、親会社のNCソフトとしても記念すべきことだろう。唯一保有するスポーツチームであるNCダイノスが、韓国で最も注目されるリーグの頂点に立ったのだ。
NCソフトの喜び具合は、すでにキム・テクジンCEOによって証明されている。
キムCEOは、レギュラーシーズンで優勝の瞬間を選手とともにしたのはもちろん、韓国シリーズも全試合生観戦し、世界で最も幸せな“ベースボール・キッズ”となった。
NCソフトが現在、歴代級の売上を記録しているだけに、巨額ボーナスへの期待が浮上するのも自然な流れだろう。
一角では、キムCEOが選手に100億ウォン(日本円=約10億円)台の優勝ボーナスを支給するという話も出回った。
だが、実際には噂されたほどの規模ではないようだ。NCの球団関係者は、「統合優勝を受けて本社がボーナス支給を検討しているのは事実だ。しかし、100億ウォンは事実無根だ。絶対に事実ではない」と明らかにした。
実際、過去にも100億ウォン規模の優勝ボーナスが支給された球団は存在しない。
現実的には、大幅に減った配当金の分をボーナスで補填する可能性が高い。
今年のポストシーズンは、新型コロナウイルス感染症の拡大状況に伴って売上が激減した。ポストシーズン初戦のワイルドカード決定戦第1戦から韓国シリーズ第2戦まで、観客席は全体の50%が解放。その後、韓国シリーズ第3戦から第5戦までは30%、第6戦は10%と徐々に縮小した。
特に、NCが優勝を決めた第6戦の観客数は、昨年のレギュラーシーズン平均観客数の10%程度の1670人を記録した。これは、歴代韓国シリーズで最も少ない数字だ。
昨シーズンの統合優勝チームである斗山(トゥサン)ベアーズは、約27億ウォン(約2億7000万円)の配当金を受け取っていた。
しかし今シーズン、NCはチケット収入激減の影響で、約12億7000万ウォン(約1億2700万円)の配当金を受け取る形となった。
実際はさらに少なかった可能性もあるが、韓国野球委員会(KBO)がポストシーズンの支出をどうにか抑え、捻出した金額だ。
これに関して、NCの球団関係者は「創設初の統合優勝の意味やコロナ禍による配当金減少などを考慮し、本社で総合的に検討すると聞いた」と説明。また、ボーナスによる配当金の減少分の補填については、「明文化された規定はないと聞いている。実行委員会でも口頭で出たが、当時は配当金がこれほど減るとは予想できなかった」と打ち明けた。
NCソフトは16日、今年第3四半期の売上高が5852億ウォン(約585億2000万円)、営業利益が2177億ウォン(約217億7000万円)、当期純利益が1525億ウォン(約152億5000万円)を記録したことを発表した。
前年同期対比を見ても、売上、営業利益、当期純利益いずれも47%、69%、34%の上昇を見せるなど、急成長が続く。また、モバイルゲーム「リネージュM」と「リオネージュ2M」は約4000億ウォン(約400億円)の売上を記録している。
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