NCダイノスが球団初の韓国シリーズ制覇も、配当金は昨年の半分以下…理由は?

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韓国プロ野球(KBO)のNCダイノスが今シーズン2冠(レギュラーシーズンとポストシーズンで優勝)で、賞金12億7000万ウォン(約1億7200万円)を受け取ることとなった。この額は新型コロナの影響で昨シーズンの半分以下となっている。

しかし、シーズン当初は“配当金0”もありえただけに、決して悪くない額だともいえるかもしれない。

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NCダイノスは11月24日、高尺(コチョク)スカイドームで行われた斗山ベアーズとの韓国シリーズ(7戦4先勝制)第6戦で4-2の勝利を収めた。この勝利でNCダイノスはシリーズ通算4勝2敗とし、球団初の韓国シリーズ制覇を決めた。

シーズンの終了にともない、各球団はポストシーズン収入に応じた配当を受けることとなる。しかし、今年は新型コロナの影響で観客入場が制限されたため、配当金も大きく減少したようだ。

NCダイノスの韓国シリーズ優勝セレモニー

KBOの配当金の仕組み

KBOは今年のポストシーズン総収入額を38億ウォン(約3億8000万円)と推算した。そのうち約50%の16億8000万ウォン(約1億6800万円)を大会運営費として使用。残りの21億ウォン(約2億1000万円)をレギュラーシーズン優勝チームと、ポストシーズン進出チームへと分配する。

21億ウォンから、レギュラーシーズン優勝チームが20%(約4200万円)を獲得。さらにその残り(1億6800万円)から、韓国シリーズ優勝チームに50%、準優勝チームに24%、3位に14%、4位に9%、5位に3%と続く。

これにより、レギュラーシーズンと韓国シリーズの2冠を達成したNCダイノスは、総額約12億7000万ウォンを受け取ることとなった。内訳はレギュラーシーズン優勝で約4億2000万ウォン(約4200万円)、韓国シリーズ優勝で約8億5000万ウォン(約8500万円)となっている。

ちなみに昨年に2冠をはたした斗山ベアーズは、総額約27億ウォン(約2億7000万円)もの金額を手にしており、今季と比較すると約2倍以上の差だ。

今年準優勝だった斗山ベアーズは約4億1000万ウォン(約4100万円)、3位KTウィズは約2億2000万ウォン(約2200万円)、4位LGツインズは約1億5000万ウォン(約1500万円)、5位キウム・ヒーローズは約5000万ウォン(約500万円)を受け取る。

今年はポストシーズンで全13試合が行われ、観客動員数は9万6082人。総収入額は38億ウォン(約3億8000万円)となった。昨年の観客動員数23万4799人、総収入額87億9000万ウォン(約8億7000万円)にははるかに及ばない数字となった。

レギュラーシーズン中は、無観客試合と入場制限をしての試合が続いていたが、幸いにもポストシーズン開幕1日前から観客の入場を50%まで拡大していた。

しかし新型コロナの影響で、韓国政府の防疫対策“社会的距離確保”が1.5段階へと引き上げられたことに従い、韓国シリーズ第 3戦から第5戦までは観客の入場を30%に減らしていた。

その後も新型コロナの流行は止まらず、韓国政府による対策が2段階まで引き上げられたため、最後の第6戦では入場者数は10%まで引き下げられていた。

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