横浜FMとACL同組の全北現代が早くも敗退のピンチ…国内2冠の韓国王者が苦しんでいるワケ

2020年11月25日 サッカー #ACL
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国内2冠を達成した全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の舞台で瀬戸際に立たされた。決勝トーナメント進出は非常に困難な状況だ。

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現在、ACLのグループステージがカタールのドーハで集中開催されている。

グループHの全北現代は、3試合を終えて1分2敗の勝ち点1と4チーム中3位。ともに2勝を挙げている横浜F・マリノス、上海上港とは勝ち点5差だ。この2チームより全北現代が1試合多く消化していることを考慮しても、逆転は容易ではない。

監督も嘆いた主力不在の穴

去る11月22日(日本時間)に1-2で敗れた上海上港戦で、全北現代はスカッドの限界に直面した。負傷や新型コロナウイルス感染症の影響による戦力低下が明らかになったのだ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)全北現代対上海上港

クラスターが発生した韓国代表のオーストリア遠征に同行したMFソン・ジュンホ(28)とDFイ・ジュヨン(28)は、万が一の感染を懸念してACLに合流しなかった。中盤ではMF邦本宣裕(23)やMFイ・スンギ(32)ら負傷者の空白もあった。メンバー不足のため、右サイドバックのポジションにセンターバックが本職のク・ジャリョン(28)が入ったほどだ。

後半に入りフッキ(34)やオスカル(29)、アーロン・ムーイ(30)ら強力な外国人選手を途中出場で送り出した上海上港とはあまりに対照的だった。

これには全北現代を率いるジョゼ・モライス監督も、「スカッドが薄く、多くの選手を交代できない状況が残念だ」とため息をついた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ジョゼ・モライス監督

全北現代はただでさえ台所事情が厳しいなか、ハードスケジュールをこなさなければならない。22日の上海上港戦から3日空け、本日(25日)午後7時からシドニーFCと対戦する。シドニーFCも全北現代と同じくここまで3試合1分2敗だが、得失点差によって最下位に沈んでいる。

全北現代としては、ここで敗れたり引き分けたりしてしまえば、決勝トーナメント進出の可能性はさらに低くなる。まずはシドニーFC相手に勝利し、横浜F・マリノスや上海上港との差を縮めなければならない。

横浜F・マリノスと上海上港も、同じ22日の午後10時から直接対決を行う。全北現代は、シドニーFCに勝利すればいずれかのチームに勝ち点2差まで迫ることができる。横浜F・マリノスと上海上港が引き分けたとしても、勝ち点3差までは近づける。

若手がチームを救うか

困難な状況を克服するには若手選手の活躍が必須だ。メンバーが不足しているだけに、適切なローテーションが欠かせない。

全北現代は今回、ユース出身のイ・シホン(22)とイ・ソンユン(20)、浦項スティーラースからレンタル移籍で加入したイ・スビン(20)らをACLに帯同させた。

彼らのような若い選手がシドニーFC戦で活躍すれば、グループステージの残り試合、ひいては決勝トーナメントでも活用の幅が広がる。

イ・シホンは「前回の試合でACLデビュー飾れるよう助けてくれた監督、コーチングスタッフに感謝したい。デビュー戦を戦えてうれしい反面、敗れたことが残念だ。次の試合でも出場できるように努力する」と覚悟を明かした。

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