カタールで集中開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を控える全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースとFCソウルが、オーストリアで行われたAマッチ2連戦に出場した韓国代表選手を合流させないことに決めた。
【注目】Kリーグ4連覇達成した全北現代の“心臓”ソン・ジュンホ
両チームとも、公式SNSを通じて発表している。
韓国代表のオーストリア遠征に、全北現代からはMFソン・ジュンホ(28)とDFイ・ジュヨン(28)、ソウルからはMFチュ・セジョン(30)とDFユン・ジョンギュ(22)が合流していた。
当初、彼ら4人はAマッチ終了後にカタールへと移動し、ACLに出場する所属クラブに復帰する予定だった。
しかし、韓国代表内でカタール戦後の検査で陽性が確認されたFWファン・ヒチャン(24、ライプツィヒ)はじめ、選手とスタッフ合計10人に新型コロナ陽性が発覚。それ以外の選手たちは陰性判定を受けているため、規定上はACLへの出場が可能だが、潜伏期間が2週間であることも考慮し、全北現代とソウルは万が一に備えて代表選手を韓国に戻すことを決めた。
同じくACLに出場する蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)は、正守護神のGKチョ・ヒョヌ(29)が代表で陽性判定を受けた。
ただ、他に代表に選出されていたMFウォン・ドゥジェ(23)、DFチョン・スンヒョン(26)、DFキム・テファン(30)は、オーストリアで陰性判定を受けた後にカタール・ドーハに移動し、19日午前にチームの宿泊地に到着している。
ACLで上位に進出するためには代表選手の存在が必要不可欠なだけに、戦力の低下は避けられない。ベストメンバーで大会に臨めないことは確かに残念だが、現状では結果よりも選手の健康が最優先だ。
水原三星ブルーウィングスを除き、全北現代、ソウル、蔚山現代の3チームは、100%の戦力を揃えられずにACLに臨むことになった。
Kリーグ勢4チームの初戦は、21日(日本時間)にグループEのソウルが北京国安と、FC東京と同じグループFの蔚山現代が上海申花と対戦。
22日には、ヴィッセル神戸と同じグループGの水原三星が広州恒大と、横浜F・マリノスと同じグループHの全北現代が上海上港と戦う。
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