Fリーグ、すみだが連勝…須賀監督「自分たちの良さを見失わなかった」

2020年11月14日 スポーツ一般 #玉昌浩
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11月13日、墨田区総合体育館にてFリーグ2020-2021ディビジョン1第14節、フウガドールすみだ対バルドラール浦安の試合が行われた。

試合はファーストピリオド5分にガリンシャのゴールでホームのすみだが先制。8分にガリンシャの右サイドからのボールをファーで鬼塚祥慶が詰めてリードを広げるも、11分、14分に失点し、同点に追いつかれる。すみだは15分に左コーナーキックからボールを受けた諸江剣語が放ったシュート性のボールをガリンシャが詰めて、18分にもガリンシャの右からのパスを中田秀人がファーで詰めてリードを4-2と広げる。しかしゴール直後に浦安にフリーキックを与えて失点。すみだが1点リードでファーストピリオドを終える。

セカンドピリオドもすみだが先行して3点を積み上げ、26分で7-3となる。ビハインドの浦安は6分を残し、加藤竜馬をGKのユニホームで投入しパワープレーにでる。36分に浦安はフリーキックで再び滝田学が長坂拓海に合わせてゴールを奪い、39分にはパワープレーで長坂拓海が得点するが、同点には届かず、すみだが7-5で勝利を収めて2連勝となった。

(写真提供=©️FUGADOR SUMIDA)フウガドールすみだ

試合後、フウガドールすみだ・須賀雄大監督は「ゲーム展開的にはもう少し楽に進められたと思う。まだまだ稚拙な失点が多くて、もっとシンプルな勝利への近道はあった。それはもう全員が感じていることなので修正しなければいけない。ただ、それを補って余りある良さもたくさんあったと思う。失敗のところに意識が行き過ぎて、自分たちの良さを見失わなかったことが今日の勝因だった」と試合を振り返り、来週も「名古屋を相手に今日のような失点をしていたら、なかなか勝利は難しいと思うので、全員が少しずつレベルアップして来週の試合に向かいたい」と話した。

さらにゲーム内容について、「前半の立ち上がりから、浦安のプレスをかいくぐった後のピヴォに当てた後のランニングの質では良いものを見せられた。後半相手の強度が少し落ちてきたところで、自分たちのプレスを有効に発揮できて、ショートカウンターもたくさん起きていた。前半からそういうプレスを発揮したかったけど、相手も非常にレベルが高いチームなので、そんな簡単に相手の陣地で奪うのは難しかったが、それを前半からやり切った結果が後半のショートカウンターにつながっている」と評価した。

一方で守備については稚拙な失点があったとし、「フリーキックの時の意思疎通のミス。一番怖いエリアをしっかりつぶしながら守っていくという部分では、もう一つレベルを上げないといけない」と課題を挙げた。

また連勝を収めたことについては、「今までも選手の練習からの努力と、試合のクオリティー的に、自分たちが勝者に値すると思った試合があったのも事実だった。そういう意味では、自分たちがここまで積み上げている仕事が急に変わったとか、良くなったとは思っていない。今の時間帯に失点してはいけないとか、今の時間は耐えるんだということを、全ベンチメンバー、おそらくスタンドでも同じように感じて戦っていると思う」と話した。

そして「本当は開幕からそういう雰囲気を作っていきたかったが、僕らは非常に競争力のあるチームでもあるので、選手個人として、セットとして、自分たちの強みや良さをいっぱい出したいと思っていたと思う。どちらかというとチーム内での争いという意識もかなりあったのではないかと思っている。ただ開幕戦から結果が出なかったことで、それぞれのセットの役割、例えば、点を取られなくても別のやり方で相手に脅威を与えていくことや、守備の部分だったり、セットプレーの守備の安定だったり、そういうところで良さを出せる選手もたくさんいる。そういったところでライバルがチームというよりも、改めてライバルというのは対戦相手であって、チーム内っていうのはみんな仲間だっていうことをみんな意識できているなという風に思っている。そのマインドはフウガが大事にしてきているマインドなので、少し遅いなとは思うがここ2試合は発揮できた」と説明した。

さらに、「大きな変化ではなくて、小さな変化を大事にしてやってきた。ひとりひとりがちょっとずつ変われば、勝ち星は必ずあげられると思っていた。ゲームというのは流れがあって、良いプレーしたから勝てるというわけでもない。ボールをゴールに入れるスポーツなので、そこの部分に対して今どういう時間なのか、やりたいプレーではなくて、やるべきプレーを全員がする。そういうところに対して今、全員が意識を向けられている。それが結果に結びついている。大きな変化をしたつもりはない。勝てなかったり、引き分けが続いたときも選手たちは非常によくやっていた」と語った。

(文=玉 昌浩)

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