韓国女子ツアーで年間MVPに相当する「大賞」を3年連続で受賞することが決まっているチェ・ヘジン(21)が、シーズン最終戦でようやく初勝利を手にした。
チェ・ヘジンは、去る11月13日から15日まで行われた「SKテレコム・ADTキャップス・チャンピオンシップ」(賞金総額10億ウォン=約1億円)で優勝し、賞金2億ウォン(約2000万円)を獲得した。
今シーズン、これまで出場した15大会中13大会でトップ10入りしながら未だ優勝がゼロだったチェ・ヘジン。今大会で優勝できなければ、“無冠”のままシーズンを終えて大賞を受賞する屈辱を味わう寸前まで来ていた。
チェ・ヘジンは過去、2018年に2勝、2019年に5勝を記録し、大賞に輝いた。特に昨シーズンは、大賞のほかに最多勝(5勝)や賞金女王、平均ストローク賞、ゴルフ担当記者団の選ぶベストプレーヤートロフィーと人気賞を独占し、6冠を達成していた。
韓国女子ツアーでは1999年から公式に大賞の表彰が始まったが、同シーズン内で1勝も挙げられなかった選手が大賞に選ばれたことは過去一度も無かった。それだけにチェ・ヘジンの覚悟も格別だった。
今大会、第2ラウンドまで首位アン・ソンイ(30)と1打差の2位につけていたチェ・ヘジンは、最終ラウンドの5番ホールでイーグルを決め、首位浮上に成功した。
直後の6番ホールでもバーディを沈めたチェ・ヘジンは、7番ホールこそボギーを叩くも、10番ホールと13番ホールでもバーディを記録。結果的に通算12アンダーの「204」を記録し、韓国女子ツアー通算10勝目となる今季初勝利を獲得した。
首位1打差の2位には新人王が確定しているユ・ヘラン(19)。3位には賞金女王が確定しているキム・ヒョージュ(25)がジャン・ハナ(28)と並んだ。今大会のディフェンディングチャンピオンで、第2ラウンドまで首位を走っていたアン・ソンイは21位タイで大会を終えた。
韓国女子ツアーは当初、2020シーズンに31個の大会を開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大によって18大会が中止となった。その代わりに韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)が5大会を新設。最終的には18個の大会を開催することができた。
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