もっとも、ペク・スンホ自身はあっさりと否定している。
「率直に言って僕がマラドーナをからかうような立場にはない。そんなことをしたらアルゼンチンの人々に殺されてしまう」
「普段から仲良くしている女子サッカーのヒュンダイ製鉄のお姉さんたちがチケットを買えなくてスタジアムに来られなかった。(パフォーマンスは)チケットも買えないのかという意味だ」と釈明した。
真相はペク・スンホ本人のみが知ることではあるが、注目すべきは、ペク・スンホをよく知る多くの関係者が「スンホの性格上、マラドーナを侮辱するような内容のセレモニーをするなんて絶対にありえない」と口を揃えたことだろう。
関係者たちにそこまで断言させるペク・スンホとは、一体どんな人物なのだろうか。
ペク・スンホの人物像を知る上で、スペインのサッカー関係者の評価が参考になる。スペインのスポーツ紙『スポルト』は「クレバーな姿が印象深い。1軍の選手と一緒に練習しながらも落ち着いている。常に冷静沈着だ」と称賛している。
別のサッカー関係者も、ペク・スンホは韓国とバルサの長所が混ざり合った選だと期待を寄せている。
「非常に頭がいい選手だ。自身が育った国の文化とスペインで学んだものが適切に混ざっている。バランスがいい。教育をしっかり受けている」
また、ペク・スンホを直接取材した韓国記者は、その性格について、バルセロナBのチームメイトだったイ・スンウと比較しながらこのように語っていた。