FCソウルは11月13日、「アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参加するため、イ・ウォンジュン監督代行を選任した。契約はACL大会終了時までの短期契約」と発表した。
イ監督代行は、1995年から1998年にかけてFCソウルに所属していたクラブOBだ。選手時代はKリーグ通算35試合に出場している。2001年から5年間のドイツ留学経験を経て、ドイツサッカー協会公認サッカー指導者ライセンスを取得。その後、2006年にFCソウルのコーチとしてチームに戻ったイ監督代行は、トップチームのスカウトとして活動中だった。
チームは11月17日にACL会場のカタール・ドーハへと移動する。FCソウルは11月21日と30日に北京国安(中国)、11月24日と27日にチェンライ・ユナイテッド(タイ)、12月3日にメルボルン・ヴィクトリー(オーストラリア)と戦う。FCソウルは現在1試合を消化して1勝しており、勝ち点3でグループE首位に立っている。
今年のFCソウルはシーズンを通して監督人事でバタバタしていた。チェ・ヨンス監督が成績不振で退いたあと、“代行の代行”がチームの指揮をとるなど異例のシーズンを送ったソウルだったが、ACL前には正式な新監督を招聘するつもりだった。
しかし候補者リストが外部に漏れて監督探しが難航してしまったため、今回再び“代行”監督をクラブ内から選ばざるを得なかった状況だ。
FCソウルにはFWパク・チュヨン(35)や、MFキ・ソンヨン(31)といったかつてヨーロッパで戦ってきた選手に加え、ガンバ大阪への移籍が秒読みと噂されているMFチュ・セジョン(30)など実力者が揃っているので、監督人事のゴタゴタがピッチ上の結果に悪影響を及ぼすことだけは避けたいはずだ。
FCソウルのカン・ミョンウォン団長は「ACLに向けて正式な新監督を招聘しようと尽力してきたが、遅れてしまい心から申し訳ないと思っている。ACLでは選手たちが一丸となって良い結果を出せるよう努力する」と述べた。
FCソウルはACL期間中も、来シーズンに向けての新監督探しに奔走する予定だ。
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