イ・スンギの活躍で全北現代が蔚山現代を下してシーズン2冠に成功した。
全北は11月8日、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われた2020ハナ銀行FAカップ決勝の第2戦で、蔚山を2-1で下して勝利した。第1戦を1-1で引き分けた全北は、2試合合計3-2でリードし、優勝した。
【関連】“日本人Kリーガー”邦本宣裕を韓国紙が大絶賛する理由
先週末、Kリーグ1優勝を決めた全北は、Kリーグ1とFAカップ同時優勝を達成した。チーム初の快挙だ。
全北はハン・ギョウォンとイ・ヨンが負傷で戦線から離脱したなか、サイド攻撃の中核となるバロウも家庭の事情で試合に出場できなくなり、100%の戦力を確保できなかった。一方、蔚山は稼動できる主要選手をすべて出撃させて優勝への意志を示した。
その甲斐もあって第2戦のゴールは、早い時間帯に蔚山から飛び出した。
前半4分、ホン・チョルが左サイドから上げたフリーキックをジュニーオがヘッドでつなげたが、全北GKのソン・ボムグンが阻止。ジュニーオは諦めずにボールに向かって走り、即座にシュート。ボールはゴール隅を突き刺さって得点に成功した。
その後は全北の一方的な攻勢が続いたが、全北には決定力が足りなかった。圧倒的に試合をリードしながらも、蔚山GKのチョ・ヒョヌを攻略できるほどの有効シュートは出なかった。
後半も試合の様相はさほど変わらなかった。蔚山は守りを固め、全北は隙を狙って攻撃を試み続けた。
粘り強く攻撃を続けた全北は結局、後半8分に同点ゴールを決める。ペナルティーボックスの右側からボールを受けたイ・スンギが、見事なトラッピングでシュートのタイミングを作り、そのままゴールネットを揺らした。
全北の追加点にして試合を決める逆転決勝ゴールを生んだのもイ・スンギだった。
後半26分、ゴールポストから約20m離れた地点でイ・スンギが試みた左足シュートが、一度バウンドした後、ゴールポストの隅に刺さった。チョ・ヒョヌが体を張ったが力不足だった。イ・スンギが勝利のヒーローになった瞬間だった。
蔚山は終盤、イ・グノを投入して攻撃を試みたが、時すでに遅し。結局、試合はそのまま全北の勝利で終わった。
蔚山はKリーグ1で準優勝にとどまった悔しさをFAカップで挽回しようとしたが、今回も準優勝に甘んじるしかなかった。
前へ
次へ