海外組が続々と復帰し、2001年生まれの選手がセンセーショナルなデビューを果たした。
新型コロナウイルス感染症の世界的拡大は、リーグの縮小運営や無観客試合を招き、さらには海外組の復帰も促進させた。
その中心には、韓国代表やプレミアリーグで活躍したイ・チョンヨン(32・蔚山現代)とキ・ソンヨン(31・FCソウル)がいた。
イ・チョンヨンとキ・ソンヨンは今シーズン、ともにFCソウルから欧州へ渡った2009年以来、11年ぶりにKリーグへ帰還。お互い異なるユニホームを着ることになったが、国内サッカーファンは2人の復帰に胸躍らせた。
そして、2人は去る8月30日に行われた直接対決で、プレミアリーグ時代の対戦以来1707日ぶりにピッチで再会。試合後には、かつてFCソウルでともにプレーしたパク・チュヨン(35・FCソウル)やコ・ミョンジン(32・蔚山現代)、コ・ヨハン(32・FCソウル)と記念写真を撮り、新たな思い出を作った。
その2人だけでなく、韓国代表FWナ・サンホ(24・城南FC)も、Jリーグの舞台をしばし離れFC東京からのレンタル移籍でKリーグに復帰した。
夏の移籍市場で城南委加わったナ・サンホは今シーズン、19試合に出場して7ゴールを記録。第15節にはMVP及びベストイレブンに選ばれるなど、城南の攻撃をけん引した。
ナ・サンホと同じく、GKク・ソンユン(26・大邱FC)も北海道コンサドーレ札幌を離れKリーグに進出。蔚山現代に移籍したチョ・ヒョヌ(29)の穴を埋める安定的なパフォーマンスで、定位置確保に成功した。
そのほか、全北現代モータースは中国移籍が破談したシン・ヒョンミン(34)を獲得。Kリーグ2(2部)では、大田ハナシチズンがドイツ2部ホルシュタイン・キールのソ・ヨンジェ(25)、水原FCがタイのブリーラム・ユナイテッドと契約解除したチョン・ジェヨン(30)を迎え入れた。
怖いもの知らずの新人の登場も、目を見張るものがあった。久保建英(19・ビジャレアル)やイ・ガンイン(19・バレンシア)2001年生まれの選手たちは、プロの舞台で即座に頭角を現した。
そのなかで真っ先にスタートを切ったのは、イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの名前をもじった“ホンシフォード”の別名を持つホン・シフ(19・城南FC)だ。
ホン・シフは元Jリーガーのキム・ナミル監督の信頼を得て、シーズン序盤から鋭い突破力を披露し、韓国サッカー界にその名を知らせた。
その後は負傷やU-19韓国代表への合流で出場機会が回ってこなかったが、最終節ではプロ初ゴールと初アシストを同時に記録する活躍で、チームをKリーグ1残留に導いた。さらには、第27節のMVPにも選出された。
浦項スティーラースのコ・ヨンジュン(19)も、輝きを放ったルーキーの一人だ。
コ・ヨンジュンは、第15節の光州FC戦で劇的同点弾となるプロ初ゴールに成功。チームのKリーグ通算1800得点目という節目のスコアラーとなった。また、最終節では1ゴール1アシストの活躍を披露し、来シーズンのさらなる飛躍を予感させた。
また、FCソウルのチョン・ハンミン(19)も、チームが低迷を続ける状況ですい星のごとく登場。11試合2ゴールという記録で、チームの降格回避に貢献した。
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