「アミノバイタル ® 」カップ、県リーグ所属の東海大学が全国大会へ

2020年11月03日 サッカー #玉昌浩
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11月3日、「アミノバイタル ®」カップ2020第9回関東大学サッカートーナメント大会5・6位決定戦が行われ、神奈川県リーグ所属の東海大学と関東1部リーグ所属の立正大学が対戦した。

前半を0-0で折り返した試合は、後半22分に動いた。右サイドでフリーキック得た立正大学・平松昇が左足でボールを上げ、孫大河がヘディングシュート。するとボールは、クリアしようと伸ばした相手ディフェンダーの足に当たり、立正大学の先制点となった。

流れを変えたい東海大学は右サイドバックを下げ、フォワードの大屋祥吾を投入してシステムを変える。後半28分、代わって入った大屋祥吾が相手のクリアボールをゴール前でダイレクトで右足を振り抜いて同点弾を叩きこむ。さらに後半31分、東海大学は敵陣で相手のスローインでプレスをかけてボールを奪い、最後は本多翔太郎が決めて逆転。東海大学がこのリードを守り切って2-1で勝利を収め、2021年1月に開催される全国大会出場を決めた。

試合後、東海大学・今川正浩監督は「立正大学さんは1部で力があるので、終始押し込まれると想定していた。なかなかこちらのリズムが出ず、やりたいことをできる時間がほぼなかったので、非常に厳しいゲームだった」と振り返った。

先制点を奪われたことに対して、「あの時間だからガクッと来ていた。何とかしなければという時間だった。流れが良ければシステムを変えなかったが、自分たちのリズムになっていなかったので、人とシステムを変えた」とし、「ちょうど代わって入った大屋が点を取ってくれて、選手たちも“行けるぞ”と」なったという。

さらに決勝点については、「ずっと押されているなかで、流れが変わって圧倒して同点になったわけではないが、同点にした勢いで、結果的に運よく良い時間帯に逆転できた。こういう勝利もあるのだと、選手らの頑張りに感心するばかり」と評価し、「選手がよく頑張ってくれた」と何度も繰り返した。

一方、敗れた立正大学・杉田守監督は、今日のメンバーについて「手堅く勝利を確実にしたいと、信頼している面々で組んだ」とし、東海大学について「1部の明治を破り、桐蔭にも勝利して来ていたので、決して都県リーグのチームだから気が緩んだとかはなく、相手をリスペクトして臨んだゲームだった」とした。

また「(東海大学の)勢いと、この試合にかける思いがうちより上回っていた。球際、運動量、気迫とかに表れていた。やられるべくしてやられたという感じだった。今川先生のベテランの采配にやられた」と語った。

さらに東海大学について「大学として関東1部で歴史のある戦績も残しているチームなので、今都県リーグにいるというだけで、力は関東リーグにいてもおかしくないチーム。決して、たまたま5位になったということではなく力のある、伝統のあるチーム」と続けた。

(文=玉 昌浩)

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