韓国女子バレー、興国生命スパイダーズに所属するイ・ジェヨンが、これまで以上にリラックスした状態でシーズン序盤を送っている。
イ・ジェヨンは11月3日、水原(スウォン)体育館で行われた現代建設ヒルステートとのVリーグ女子の試合で18得点を奪い、チームのセットスコア3-1(25-16、23-25、25-18、25-23)の勝利を導いた。
これで興国生命はVリーグ開幕から4連勝、単独首位を守った。
イ・ジェヨンは昨シーズンまで、チームの攻撃を1人で背負う負担を抱えながら試合に臨まなければならなかった。ルシア・フレスコがいたが、レフト側の得点源は彼女だけに任されていた。
しかし今季は違う。韓国最高のレフトであるキム・ヨンギョンがチームに加わり、イ・ジェヨンの負担は減った。11月3日の試合もキム・ヨンギョンが26得点を記録し、最多得点選手として活躍した。イ・ジェヨンの立場では、なおさら気楽な状態で試合に臨むことができる。
実際に今季のイ・ジェヨンの攻撃シェア率は、33.76%と偏りすぎているわけではない。現代建設との試合でもキム・ヨンギョン(28.1%)、ルシア(22.3%)、イ・ジェヨン(35.3%)と、まんべんなく攻撃が分担されている。チームの流れが悪い状況では、キム・ヨンギョンにボールがわたるケースも多かった。
イ・ジェヨンは「以前に比べると、負担がはるかに大きく減少した。ヨンギョン姉さんもいるし、ルシアもいる。私は助ける役割をする。良いセッターもいる」と述べた。
心情も安定的だ。セッターは、双子の妹のイ・ダヨンが務めている。姉妹であるだけに、心理的な安心感もあるだろう。イ・ジェヨンはこの日、イ・ダヨンの守備のミスに声を上げたりした。他の選手ではできなかった行動だが、妹だからこそ可能だった。
イ・ジェヨンは「私も知らなかった」と笑い、「妹だからもっと怒りがわいたようだ。他の人には怒らない。それでも連勝できているのは、セッターの役割が大きい。良いボールをたくさん上げてくれる」と語った。
続いて「会話を良くしているが、それでも断絶されることもある。良いときは本当に良い。お互いのニーズがぶつかると、物足りないこともある。そんなときは言葉を交わさなくなる。それでも楽だ」と、姉妹ならではの関係について話した。
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