「ブラジルやエジプトなどの強豪チームにボコボコにされてこそ、精神を正すのではないか」
エジプトで行われるU-23親善大会に出場するU-23韓国代表のキム・ハクボム監督は11月2日午前、ソウルのサッカー会館で開かれた招集メンバー発表の記者会見で、こう述べた。
韓国サッカー協会はこれに先立ち、U-23韓国代表が11月13日(3時、日本時間)にエジプトと、11月14日(22時)にはブラジルと対戦すると最終発表した。当初出場予定だったサウジアラビアは不参加となった。
キム・ハクボム監督は「海外での親善試合を模索したが、難しかった。放棄状態だったが、親善試合が行われることを喜んでいる」とし、「私たちの問題点が何なのかを見つけ、次の準備をするための良い試合になるだろう」と展望した。
この日、発表されたメンバーでは、欧州組のイ・スンウ(22、シント=トロイデン)とペク・スンホ(23、ダルムシュタット)の抜擢が目を引く。
キム監督は彼らを選んだ背景について「海外で行われる親善試合だけに、欧州の選手たちを最大限に呼んで確認したかった。イ・スンウは現在所属チームで試合に出られていないので、最後に評価する機会になると思う」と答えた。
キム監督はペク・スンホについても「イ・スンウと同じ脈絡と見ればいい。昨年は所属チームで試合に出ていたが、今季は出られていない。チームで試合に出ていないが、潜在力のある選手だ。欧州でプレーする選手を呼んで、徹底的にチェックする」と強調した。さらに「欧州組のチェックは今回が最後だ。試合にも出ていないのに、いちいち訪ねてチェックすることはできない」と言い切った。
キム監督は今回選出されたイ・ドンギョン(23、蔚山現代)がA代表に行ったり来たりする理由について、「私たちの年齢(U-23)の選手のうち6人が、今回A代表に入る。代表チームに必要な人材であれば、いくらでも送るつもりだ。6人は代表チームで良い経験を積んで戻ってくるだろう。残りの選手たちで私たちの代表チームを作った」と説明した。
キム監督は、サウジアラビアが出場しないことに物足りなさはないかという問いに、「残念ではない。実際に4チームが今回の大会に出場する予定だったが、2試合しかできないということだった。サウジアラビアが抜けてスケジュールはタイトになったが、ブラジルとエジプトという強豪と対戦することになった。ボコボコにされてこそ、精神を正すのではないか」とした。
キム監督は「平常時の計画通りであれば、すべての選手に出場機会を与えなければならないが、欧州組の選手たちはまだチェックできていない。Kリーグ2(2部リーグ)のプレーオフに出る選手たちは除外した。ひとまず1度招集して、見てみなければならない。選手たちのコンディションを見て決定する」と述べた。
◇エジプト遠征に臨むU-23韓国代表メンバー(25人)
GK:ソン・ボムグン(全北現代)、アン・ジュンス(セレッソ大阪、日本)、アン・チャンギ(水原三星)
DF:カン・ユンソン(済州UTD)、キム・ガンサン(富川FC1995)、キム・ジェウ(大邱FC)、キム・ジンヤ(FCソウル)、キム・ヒョヌ(NKイストラ、クロアチア)、ソル・ヨンウ(蔚山現代)、イ・ジェイク(ロイヤル・アントワープ、ベルギー)、チョン・スンウォン(大邱FC)
MF:キム・ドンヒョン(城南FC)、キム・ジョンミン(ヴィトーリア、ポルトガル)、ペク・スンホ(ダルムシュタット、ドイツ)、イ・ドンギョン(蔚山現代)、イ・スビン(全北現代)、イ・スンモ(浦項スティーラーズ)、イ・スンウ(シント=トロイデン、ベルギー)
FW:キム・テウォン(大邱FC)、ソン・ミンギュ(浦項スティーラーズ)、オ・セフン(尚州尚武)、チョン・ウヨン(フライブルク、ドイツ)、チョ・ギュソン(全北現代)、チョ・ヨンウク(FCソウル)、チョン・ソンフン(アウクスブルク、ドイツ)
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