2020年釜山(プサン)世界卓球選手権大会のタイトルスポンサーであるハナ銀行が、実はまだ大会組織委員会と正式契約を交わしていないことが明らかになった。
ハナ銀行広報チーム関係者は『スポーツソウル』の電話取材に対し、「2月に協約式を行ったが、大会が延期され、契約が結ばれなかった。組織委員会も解体されたと聞いている。したがってスポンサー料も支払っていない」と明かした。
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しかし大会組織委員会側の主張は、これと異なる。
組織委員会でマーケティングを担当する関係者は「大会が延期された後、ハナ銀行側と契約を試みた。しかしハナ銀行側は大会が確定するまでは何もできないと主張し、契約金を受け取ることができなかった」と主張した。
大会組織委員会は職員たちの契約が満了し、韓国卓球協会職員と釜山市公務員が残って業務を行っている。組織委員会と韓国卓球協会は、大会が1年以上延期されたことで、大会の運営資金が不足し、困難に直面している。
本来は『2020ハナ銀行釜山世界卓球選手権大会』のタイトル名で、3月22日から釜山BEXCOで開幕する予定だった。しかし新型コロナが全世界に広がり、開幕日は6月、9月、そして来年2月28日と計3回に渡って延期となった。
また、ハナ銀行を誘致したのは大会共同組織委員長だったオ・ゴドン前釜山市長だ。前市長はハナ銀行の後援を取り付け、2月11日に協約式を挙行した。
しかし、その後にオ・ゴドン前市長のセクハラ事実が暴露され、同氏は市長職や組織委員長から辞任。空白が生じた。
国際卓球連盟(ITTF)は最近、国際オープン大会を再開することを明らかにしている。来年2月に見送られた釜山世界卓球選手権大会も4カ月後に迫っているのだが……。
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