固く閉ざされていた韓国女子バレーVリーグの扉がついに開かれる。そして韓国バレーボール界の“女帝”キム・ヨンギョン(32、興国生命)も、久しぶりにファンの前に姿を現す。
今シーズンは、かつて日本のJTマーヴェラスにも所属していたキム・ヨンギョンが11年ぶりにVリーグに復帰し、韓国女子バレーが非常に注目されている。
新型コロナの影響で今シーズン開幕から17日間無観客で試合を行ってきたVリーグは、10月31日から観客の入場を解禁する。今シーズン優勝候補である興国生命スパイダーズのホームゲームが開催される日だ。
今シーズンの興国生命はキム・ヨンギョンに加え、自由契約選手(FA)だったイ・ジェヨンを残留させた。そして、その双子の妹で韓国代表セッターのイ・ダヨンを迎え入れ、美人双子アスリート2人を同一チームに揃えた。
イ・ジェヨン、イ・ダヨン姉妹とキム・ヨンギョンは、以前から韓国代表でともにプレーしており、その3人が同じチームに揃ったことでさらなるシナジー効果が見られるはずだ。また、長く海外でプレーしてきたベテランのキム・ヨンギョンには、精神的支柱としての役割も期待されている。
有名選手が多数所属していることからファンには、興国生命(フングクセンミョン)+アベンジャーズ(アイアンマンなどヒーローが多数出演するMARVELの人気映画)という意味のニックネーム、“フンベンジャーズ”で親しまれている。
バレーファンたちの高い関心はチケットの売り上げに如実に反映された。興国生命は競技場収容人数の30%である500人の観客を入場させるが、前売りチケットは発売開始とともにまたたく間に完売した。
興国生命はこの試合では無料でファンを特別招待するイベントを開催する。興国生命の関係者は「久しぶりに競技場に訪れるファンたちに向けて、感謝の気持ちを伝えるべくこのイベント開催を決めた。選手たちもファンと競技場で会うことを心待ちにしていた」とし、「前売りチケットは5分で完売した。(アクセスが殺到し)サーバーがパンクしそうになるほどの反響があった」と説明した。
長かった海外生活を終え、久方ぶりに古巣の興国生命に戻ってきたキム・ヨンギョンも、ファンとの再会を楽しみにしている。
キム・ヨンギョンは、10月21日に行われたGSカルテックスとのシーズン初戦をVリーグ復帰戦として出場した。セットカウント3-1で勝利した試合後には、「以前にも奨忠体育館(GSカルテックスのホーム)には来たことがあったし、熱気がすごかった」と回想し、「再びファンの前で試合をしたい。観客がいればより力を発揮できる。早く会いたい」と再会を希望していた。
キム・ヨンギョンはようやくファンの前で情熱的なプレーを披露できる。興国生命はシーズン開幕2連勝を飾っており、勝ち点6で現在単独首位を走っている。チームの好調とともに、キム・ヨンギョンも“女帝”の名に恥じない存在感を見せている。
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