“ライオンキング”との愛称で親しまれる元韓国代表FWイ・ドングッ(41・全北現代モータース)が、23年間の現役生活に別れを告げた。
イ・ドングッは10月26日、自身のSNSを通じて引退を発表。「悔しさとありがたさが共存した今シーズンを最後に、自分の人生のすべてを注いだグラウンドを離れることを決めた」と明かした。
続けて、「引退が終わりではなく、新しいスタートという気持ちで長い間考えた末に下した決定だ」とし、「23年という長い間、グラウンド内外で多くの方々の激励と、愛を込めて応援してくださったすべての方々に本当に感謝している」と思いを伝えた。
イ・ドングッの引退試合は、来る11月1日にホームの全州ワールドカップ競技場で迎える大邱FCとのKリーグ1最終節になるものと予想されている。
「次のホームゲームが背番号20番を着てファンとともにする最後の試合だと思うと、すでに胸が詰まる思いだ」と、イ・ドングッは率直な心境を明かした。
1979年4月29日生まれのイ・ドングッは、1998年に浦項スティーラースでプロデビュー。Kリーグ通算547試合に出場し、228ゴール77アシストを記録している。通算ゴール数は歴代Kリーグトップ、通算アシスト数は歴代Kリーグ2位となっている。
2000年代には、ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)やミドルズブラ(イングランド)など海外の舞台も経験した。
代表では、1998年フランスW杯と2010年南アフリカW杯に出場。Aマッチ通算105試合33ゴールを記録した。
以下、イ・ドングッの投稿全文。
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悔しさとありがたさが共存した今シーズンを最後に、私は自分の人生のすべてを注いだグラウンドを離れることを決めました。
引退が終わりではなく、新しいスタートという気持ちで長い間考えた末に下した決定です。
23年という長い間、グラウンド内外で多くの方々の激励と、愛を込めて応援してくださったすべての方々に本当に感謝しています。
一人一人に感謝の気持ちを直接伝えることはできませんが、その気持ちだけは胸の奥でいつまでも大事にします。
青い芝生のピッチに立った記憶…ユニホームを着て、熱く私の名前を呼んでくれたファンの歓声…
そして、ファンとともにしたすべての喜びと栄光の瞬間…数多くの記憶を、これからは思い出として胸に深く深く刻み込みます。
次のホームゲームが背番号20番を着てファンとともにする最後の試合だと思うと、すでに胸が詰まる思いです。
最後まで“サッカー選手”イ・ドングッという名前で、最善を尽くします。
私を愛してくださるすべての方々に、もう一度感謝いたします。
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