韓国Kリーグ1(1部)の降格争いは霧に包まれている。もはや、どのチームが降格してもおかしくない状況だ。
去る10月23日から25日にかけて行われたKリーグ1第26節で、下位チーム同士の熱戦が繰り広げられた。
直近のリーグ戦で5連敗と窮地に追い込まれていた11位の城南FCは、すでに残留を確定させている水原三星ブルーウィングスを2-1で下した。
最下位の仁川ユナイテッドFCも、10位の釜山アイパーク相手に逆転勝利を収め勝ち点3を獲得。直近2試合で1勝1敗と、残留へ向けて安定した戦いぶりを見せていた釜山は、仁川の手痛い一撃を浴びて再び降格圏に墜落した。
現時点で、釜山と城南は勝ち点25で並び、仁川は「1」差の勝ち点24で猛追している。
3チーム中1チームのみが被る降格は、来る10月31日の最終節の結果次第で決まる。最終節では城南と釜山が直接対決を行い、仁川はアウェーでFCソウルと戦う。
3チーム中、最も有利なのは釜山だ。釜山は多得点で城南より2得点リードしているため、引き分け以上で自力残留が可能となる。
仮に城南に敗れても、仁川がソウルに負ければ勝ち点1差は変わらないため、11位にとどまることができる。
釜山が城南に敗れ、仁川がソウルと引き分けた場合は、多得点が順位を分ける。
現在、釜山と仁川は多得点で同率に並んでおり、この場合は得失点差によって順位が決定する。得失点差においては、「-11」の仁川が「-12」の釜山を上回っている。
城南は、引き分けでは自力残留ができない。釜山とは多得点で負けているため、この場合は仁川対ソウルの試合結果を見守らなければならない。
仮に、城南が釜山と引き分け、仁川がソウルに勝利した場合、順位が逆転して城南の2部降格が決まる。
このため、城南としては是が非でも勝利を目指さなければならない。ただし、釜山に敗れたとしても、仁川もソウルに敗戦すれば、順位変動はなく城南は11位をキープできる。
最下位の仁川は、勝利できれば無条件で自力残留が決まる。逆に、ソウルに敗れた場合は、城南対釜山の結果を問わず降格が確定する。
ソウルと引き分けた場合は、城南対釜山の試合結果を待たなければならない。仁川は城南よりも多得点で2ゴール上回っているため、城南が釜山に敗れれば、多得点で城南を上回る仁川が1部残留となる。
釜山と勝ち点で同率となった場合は、多得点と得失点差が順位を決める。そのため、仁川は仮にソウルと引き分けても、最大限複数得点を決めて引き分けることができれば、順位計算において優位に立てる可能性がある。
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