イ・ガンイン(19)が冬の移籍市場でバレンシアを離れる可能性があると報道された。
スペインメディア『スーペル・デポルテ』は10月21日、契約交渉に進展がないイ・ガンインが今冬に移籍する可能性があると報じた。
イ・ガンインは現在、バレンシアの契約延長要請に対してサインをしかねている状況だ。報道によると年内に契約延長が成立しなかった場合、冬に移籍金を得て売りに出す可能性が大きいとされている。
昨夏のバレンシアは、イ・ガンインに出場時間を確保するという条件で契約延長に成功した。だがイ・ガンインは現在、当初の約束とは異なり、試合に出場できずにいる。直近の10月18日に行われたビジャレアル戦では、先発メンバーにも途中交代の5人にも選ばれなかった。
『スーペル・デポルテ』もイ・ガンインが今季チーム全体のプレー時間の半分も出場できていない点を指摘し、イ・ガンインがバレンシアを離れる可能性が高いと見通した。
現在バレンシアのチーム状況は非常に悪い。象徴的な出来事としてはハビ・グラシア監督が辞任を申し出たことが挙げられる。理由は、クラブ上層部が昨シーズンの主力選手を次々と売却し、監督が望んだ新戦力の獲得も遅々として進まないことに辟易としたからだ。
戦力不足の状態では、試合にも勝てない。事実、バレンシアはリーグで20チーム中13位に沈んでおり、まだ開幕から日が浅いとはいえ、このままではシーズン終盤に残留争いをしていてもおかしくないだろう。
またマンチェスター・シティへと移籍したフェラン・トーレスが暴露した若手への“いじめ発言”も、現実味をおびてくる。
イ・ガンインは9月19日に行われたセルタ戦で、FKを誰が蹴るかでチームメイトと揉めたあと、ハーフタイムに交代させられるなど同僚との関係も良好に見えない。このままのチーム状況が続けば、イ・ガンインが契約延長に合意する可能性は低いと思われる。
イ・ガンインからすれば、出場時間も少ない上にチーム内の空気も悪いバレンシアに居続ける理由はない。ユース時代から自身を育ててくれたという恩義もあるだろうが、プロ選手として出場時時間を確保するためにはクラブから離れざるをえない状況だ。
イ・ガンインには昨夏、ドイツやフランス、スペインの下位チームなど複数のクラブから関心が寄せられていただけに、新しい所属先探しはそれほど難しくないはずだ。
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