10月16日、墨田区総合体育館にてFリーグ2020-2021ディビジョン1第10節、フウガドールすみだ対シュライカー大阪の試合が行われた。
試合は9分にガリンシャのゴールでホームのすみだが先制するも、12分、14分の連続ゴールで大阪が逆転し、それ以降すみだの1点ビハインドと同点を繰り返す展開となった。ファーストピリオドは大阪が3-2のリードで折り返すも、セカンドピリオドはすみだが先行して得点する展開となり、36分にすみだが宮崎曉のゴールで5-5の同点に追いつく。すみだは終盤に中田秀人をGKのユニホームで投入してパワープレーを仕掛けるも得点には至らず、試合は5-5の引き分けに終わった。
試合後、フウガドールすみだ・須賀雄大監督は「5失点ということで、やはり改善しなくてはいけないところは明確になっているので、しっかりこの週末で修正していきたい。勝ち点が奪えていない試合が続いているなかで、今日みたいにビハインドになってしまう展開というのは、気持ちが切れてもおかしくない展開だったが、最後の最後までベンチが一つになって戦えたというのは、このチームの一つの力だと思う。選手にも多くを変える必要はなくて、ほんの少しのディテールだったり集中力だったりを変えることで、劇的に結果が変わってくるという話は常日頃からしている。ほんのちょっとしたところを引き出すのが自分の仕事だと思っている」とコメントした。
また、今季初めてのホームゲームをリモートマッチで戦ったことについて、「リモートマッチをやることで、お客さんと一緒に戦えていることのすばらしさを改めて気づかされる毎週になっている。その中でも墨田区総合体育館というのは本当に改めて自分たちが様々な試合を積み重ねてきたホーム感があるアリーナであると、今季初めてホームで戦って思った。お客さんがいなくても歓声が聞こえてくるんじゃないかと。そんな雰囲気を肌で感じられたし、選手も最後まで切れずに戦えたのは、やはりこのホームだったからこそというのもある。お客さんの力というのはなくてはならないものだと痛感しているので、ファン、サポーターの方々と墨田区総合体育館で戦える日を楽しみにしている」と語った。
ただ勝ち星がない状況について、「例年だとあまり勝ち星を最初から気にしていくというよりは、自分たちのプレーを見ながら、自分たちにとって必要なことは1試合1試合、1回1回の練習を繰り返していくことだと話してはいるが、今シーズン2巡目に入るということで、そう悠長なことを言っていられるようなレギュレーションではないことも理解している。自分たちが歩みを止めれば、名古屋オーシャンズがどんどん勝ち星を積み重ねていく状況だということも理解している。それでもやることは、次の湘南戦に向けて、最高の準備をして勝ち星を積み重ねていくこと。去年、誰もが難しいと思ったところからプレーオフに進出したのも、結果的にはあきらめずに積み重ねたからだと思う。自分たちが変えられる未来に関しては、絶対に変えていけると信じて、1回1回の練習から、1試合1試合を勝ち切ることを考えてやっていきたいと思っている。本当にそこに手が届かなくなったときに、しっかりと目標を下方修正する必要も出てくると思うが、それはまだ早いと思う。可能性があるなかで、しっかりと目標を変えずに、集中していくことが大事だ」と語った。
(文=玉 昌浩)
前へ
次へ