韓国プロバレーボール・Vリーグで、開幕戦から激しい試合が繰り広げられた。初戦だけを見れば、絶対的弱者がいないというシーズン前の展望通りとなった。
10月17、18日に行われたVリーグ男女部の開幕戦4試合のうち、3試合がフルセットまでもつれ込む展開となった。
男子部では、仁川大韓航空ジャンボスがソウルウリカード・ウィビーに、三星火災ブルーファングスが韓国電力公社にセットスコア3-2で辛勝を収めた。
女子部では、現代建設ヒルステートがGSカルテックスを相手にフルセットの末、勝利を収めた。IBK企業銀行アルトスがKGC人参公社を3-1で破った試合が、唯一5セット以下で終えた試合だった。特段珍しくもない3-0のスコアは1試合もなかった。
内容も興味深いものだった。男子部のソウルウリカードは最初に2セットを奪われたが、そこから2セットを奪い返し、強豪・大韓航空を窮地に追い込んだ。負けはしたものの、ストレートで終わりそうだった試合をチームの底力で名勝負へと変えた。
同じく男子部の三星火災も2セットを先取されたが、こちらは3セットを奪い返し、大逆転劇を繰り広げた。なかでも3セット目と5セット目はデュースまでもつれ込む大接戦だった。
女子部の現代建設とGSカルテックス戦も、追いつけ追いこせの接戦だった。KGC人参公社も、身長190cmを誇るチョン・ホヨンが負傷退場するまでは、粘り強く戦う姿勢を見せた。
今シーズン開幕前、Vリーグの監督と専門家たちは、今シーズンは絶対的弱者がいないと予見していた。
現代キャピタル・スカイウォーカーズのチェ・テウン監督は「(男子部において)大韓航空以外はすべて同等の戦力だ」と評価しており、ソウルウリカードがそれを実証したこととなった。
大韓航空のチョン・ジソクが11ブロックで1試合最多タイを記録し、34得点の猛攻を仕掛けたが、ソウルウリカードとの試合はフルセットまでもつれ込んだ。
三星火災も新加入の外国人選手バルテックが39得点を記録するなど、今後に期待が持てる内容となった。
カップ戦チャンピオンの韓国電力もパク・チョルウとラッセルがカップ戦でのフォームを維持し、昨シーズン最下位とは思えない実力を披露した。
女子部においては、興国生命スパイダーズの絶対優勢が予想されるが、それ以外のチーム間競争が激しいという見解だった。
シーズン開幕前、ほとんどの監督が興国生命の対抗馬として、カップ戦チャンピオンのGSカルテックスを挙げたが、開幕戦では現代建設が勝利をもぎ取り、昨シーズンリーグ戦1位のプライドを守った。この試合は、今シーズンがこれまでにない激しい順位争いが繰り広げられるシーズンになると、予告するような勝負だった。
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