Aマッチ期間に休息したソン・フンミン(トッテナム)の得点力が再び発揮された。
ソン・フンミンは10月19日午前(日本時間)、英ロンドンのトッテナム・スタジアムで行われたウェストハムとのプレミアリーグ(EPL)第5節に先発出場し、1ゴール1アシストを記録した。
トッテナムは前半だけで3ゴールを決めたが、後半終盤の12分間で3失点し、試合は3-3の引き分けに終わった。2勝2分1敗(勝ち点8)となったトッテナムはリーグ序盤、上位進入に失敗した。ウェストハムは2勝1分2敗(勝ち点7)となった。
ソン・フンミンは主審のキックオフの笛が鳴り、わずか45秒で得点に成功した。カウンターの状況で素早く前方に走り出したソン・フンミンは、ハリー・ケインのロングパスを受け、ウェストハムのペナルティアーク左に侵入し、ゴールを奪った。
10月5日のマンチェスター・ユナイテッド戦でマルチゴールを決めた彼は、これでシーズン8ゴール目、プレミアリーグで7ゴール目を記録した。ドミニク・キャルバート=ルーウィン(エヴァートン)と同じく、得点ランキング1位タイだ。ウェストハム戦では通算5ゴール目でもある。
その7分後、今度はソン・フンミンのアシストでケインの得点が生まれた。ペナルティボックスの左側でボールを受けたソン・フンミンが中央のケインにボールをつなぎ、ケインは強烈な右足シュートでゴールネットを揺らした。ソン・フンミンの今シーズン4回目のアシストだ。
これでソン・フンミンは序盤の7試合(EPL 5試合、ヨーロッパリーグ2試合)で8ゴール4アシストとし、早くも12の攻撃ポイントを作成した。またソン・フンミンとケインは今季8~9ゴール目、通算27~28ゴール目の“合作ゴール”をあげながら、プレミア屈指の攻撃デュオであることを再び証明した。
前半15分に決まったチームの3得点目も、ソン・フンミンが起点となった。2列目から左サイドに上がってきたセルヒオ・レギロンにつなぐと、セルヒオ・レギロンがゴール前に正確にボールを上げ、ケインが頭で合わせてゴールを決めた。アシストランキングでトップ(7)のケインは、リーグ4~5ゴールを記録し、前半3ゴールにすべて関与する大活躍を見せた。
トッテナムは前半を3-0とリードしたまま終えたが、後半に入るとウェストハムが戦術に変化を加え、反撃に出た。するとトッテナムは後半27分、ガレス・ベイルがピッチに立った。2013年5月19日のサウサンプトン戦以来、7年5カ月、2710日ぶりにトッテナムのユニホームを着て復帰戦を行った。
ファンが期待したソン・フンミン、ケイン、ベイルのいわゆる“KBSライン”がついに実現したわけだ。3人が1、2度の連係プレーを披露したりもした。
しかしトッテナムは、ベイルの復帰ショーを楽しむ余裕がなかった。ソン・フンミンが後半35分に交代されると、ウェストハムに相次いで2ゴールを奪われた。さらに後半ロスタイムに失点し、引き分けに満足するしかなかった。
トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は、相手のデビッド・モイーズ監督との直接対決で無敗を続けたが、笑うことはできなかった。モウリーニョ監督はモイーズ監督と15回対戦し、9勝6分と1度も負けていなかった。
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