“ゲルマン魂”ドイツ代表が揺らいでいる。
10月14日(日本時間)、2020-2021シーズンのヨーロッパサッカー連盟(UEFA)ネーションズリーグ、リーグAグループ4の第4節が行われた。
ドイツ・ケルンで行われたこの試合、ドイツ代表はスイス代表と対戦し、乱打戦の末3-3で引き分けた。
ドイツ代表は1勝3分で勝ち点6となり、同日に行われたスペインを下したウクライナと勝ち点で並んだ。得失点差でかろうじて2位の座を守った。1位は勝ち点7のスペインだ。
ドイツ代表は前半5分、スイスのマリオ・ガヴラノヴィッチに先制ゴールを奪われ、不安を覚えるスタートを切った。さらに前半26分、スイスのレモ・フロイラーに追加点を奪われ、2点ビハインドとされた。
反撃に出るドイツは前半28分にティモ・ヴェルナー、後半10分にカイ・ハフェルツのチェルシーコンビが連続ゴールを決めるも、直後の後半11分にガヴラノヴィッチにこの試合2点目となる逆転ゴールを決められ、再びリードを許す展開となった。
窮地に陥ったドイツ代表だったが、後半15分にセルジュ・ニャブリが同点ゴールを決め、かろうじて敗北を免れた。
ドイツ代表は直近の国際Aマッチ5試合でなんと9失点もしている。1カ月の間に行った試合では、お粗末な守備が問題として指摘されている。伝統的に堅守を誇り、オリバー・カーンやユルゲン・コーラーたちがゴールを死守してきたドイツだが、現在の姿はとても見るに堪えない。
マヌエル・ノイアーという世界最高クラスのゴールキーパーを有していながら、これほど失点が多いのはいささか問題だ。DF陣が不安定なため成績も振るわず、5試合で1勝4分と勝ち星に見放されている。負けてこそいないが、彼らにふさわしい結果とは到底いえない。
ドイツ代表はこの試合で10月に予定されていた国際Aマッチをすべて消化した。
11月にはチェコとの親善試合のあと、UEFAネーションズリーグのウクライナ戦、スペイン戦が予定されている。不安を抱える守備組織の再構築が急務だ。ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督にとって非常に頭が痛い問題だ。
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