日本代表と違い“欧州組だけ”は不可能な韓国代表…11月の欧州遠征、国内クラブの反応は?

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サッカー韓国代表が11月にヨーロッパ遠征を行う。気になるのは、5日以上の隔離期間がある場合、クラブ側が代表チームの招集を拒否できるという点だ。

【注目】韓国代表、11月の欧州遠征…Jリーグ勢の招集はどうなる? 

韓国サッカー協会(KFA)は10月13日、パウロ・ベント監督率いる韓国代表が来る11月15日、“北中米の強豪”メキシコと中立地域であるオーストリアで親善試合を行うと発表した。同じ場所でもう1試合、親善試合を行う予定で、中東のチームとの契約を調整中だ。

今年初めて開催される公式Aマッチとなる。

先立ってお隣・日本は、10月のAマッチのために招集メンバー25人全員を欧州組で構成した。しかし、その方法を韓国は真似することができない。

日本代表のように“欧州組だけ”は不可能

韓国代表のほとんどの欧州組は、アタッカーで構成されている。特にGKの欧州組は皆無だ。そのため今回のメキシコ戦にもKリーグをはじめ、アジアのプロリーグに所属する選手たちを招集しなければならない。

10月12日、オリンピック韓国代表とのスペシャルマッチを行った韓国代表

GKチョ・ヒョヌ(蔚山現代)をはじめ、ホン・チョル(蔚山現代)、ソン・ジュンホ(全北現代)などは韓国代表DFの主軸を成しており、選出が避けられない。実際にオリンピック韓国代表とのスペシャルマッチのための招集でも、蔚山現代に所属する選手は負傷で除外されたイ・チョンヨン、ホン・チョルを含めて8人もいたし、全北現代からもイ・ジュヨンとソン・ジュンホが選ばれた。

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の東アジア地域大会のスケジュールが調整されたことが、ベント監督の立場としては好材料だろう。新型コロナの余波で延期されていたACL東アジア地域大会は、11月のAマッチの後、カタールで開かれる。

韓国代表の選手構成に一定部分を担当している蔚山現代と全北現代は、いずれもACLに出場する。つまり韓国代表として招集された選手たちは、オーストリアで11月のAマッチを消化した後、ACLが開かれるカタールに直接移動できる。

考慮すべきことはある。国際サッカー連盟(FIFA)は、選手が自国に帰ったときに隔離期間を5日以上持たなければならない場合、クラブ側は代表招集に協力しなくていいというルールを作った。仁川ユナイテッドのFWステファン・ムゴシャが、10月のAマッチ期間にモンテネグロ代表の招集を受けても、クラブに残った理由だ。 ACLに出場するクラブが招集を拒否する可能性があるということだ。

それでもACLに出場するAクラブ関係者は、「どうしても主力選手の負傷などの懸念があることは事実だ。しかし現地でAマッチを行った後、韓国ではなく、カタールに直接向かえるので、無条件に選出を拒否する状況ではないようだ」とし、「また今年最初のAマッチだけに、大きな観点で協力しなければならない」と述べた。

ACLに出場しないBクラブ関係者も「シーズンがすべて終わった後に代表チームに招集されるので、選手にとってもクラブにとっても良いことだと思う」と、肯定的に考えた。

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