“ソン&ベイル”の両ウィングが実現する日も近い。トッテナムに復帰したガレス・ベイルは、ハリー・ケインやソン・フンミンとどのようなシナジー効果を生み出すのだろうか。
来る10月19日(日本時間)のプレミアリーグ第5節ウェストハム・ユナイテッド戦が、現時点でベイルの古巣復帰戦と目されている。
シーズン序盤からソン・フンミンとケインの得点量産が続くトッテナムは、代表ウィーク後の再開初戦から“ソン&ベイル”の両ウィング採用を模索している。
ソン・フンミン、ケイン、ベイルの三角編隊がついに稼働されるかどうかが、トッテナムファン最大の関心事だろう。
ベイルはかつて、レアル・マドリードでクリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマと“BBC”と呼ばれるトリオを組み、全盛期を過ごした。
今回は、トッテナムでソン・フンミン、ケインとともに“KBS”ラインを組み、レアル時代に劣らない活躍で名誉を取り戻してくれることに注目が集まっている。
期待要素は、今シーズンのジョゼ・モウリーニョ監督がソン・フンミンとケインを多彩に活用していることだ。
昨シーズンは左サイドバックの人材が不足していたこともあり、左ウィングのソン・フンミンが位置を下げる非対称的な戦術を取っていた。ケインも、ワントップの役割だけに限定されていた。
だが、今シーズンは左サイドバックにセルヒオ・レギロンを迎え入れたことで、戦術の完結性がさらに増した。フォーメーションは従来の4-3-3や4-2-3-1が用いられているが、ソン・フンミンはより攻撃的な位置で活用されている。
なかでも、ソン・フンミンとケインがほぼツートップに近いポジションにいることが特徴だ。ケインが2列目まで下がって相手の守備を釣り出し、それに合わせてスピードと決定力を兼ね備えたソン・フンミンが背後に抜け出す。
先月20日のサウサンプトン戦でソン・フンミンが4ゴール、ケインが4アシストを達成したときも、このようなパターンで得点が生み出された。去る10月5日のマンチェスター・ユナイテッド戦で生まれたソン・フンミンのゴールも、似たパターンだった。
興味深いのは、モウリーニョ監督がロナウドやベンゼマを指揮していたレアル時代、ベイルの獲得を望んでいたことだ。ただ、ベイルはモウリーニョ監督が去った2013年、入れ違いでレアルに加入していた。
現在、ソン・フンミンとケインをレアル時代のロナウド、ベンゼマのように活用しているモウリーニョ監督。ここにベイルが加わってからは一体どんな戦略を披露してくれるのか、代表ウィーク明けの試合に注目してみたい。
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