韓国プロ野球で投打が噛み合い好調の斗山ベアーズ、2015シーズンの“奇跡”を再現なるか!?

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韓国プロ野球の斗山ベアーズがシーズン終盤に得意の“底力”を発揮し、再び奇跡を引き起こそうとしている。

【写真】韓国プロ野球界の”誤審問題”

斗山ベアーズは10月の10試合、7勝3敗の成績をおさめ5位をキープしている。助っ人外国人投手が好投を繰り広げ、打線も復調の気配を見せており、より上の順位も視野に入ってきた。ここで斗山がお得意の“シーズン終盤の底力”を発揮すると、これからの順位競争で有利となるかもしれない。

2015年10月31日に行われたサムスンライオンズ戦で勝利し、韓国シリーズ優勝のを祝う胴上げで宙を舞う斗山のキム・テヒョン監督

10月に入り斗山が10球団(※韓国プロ野球は1リーグ10球団制)の中で最高勝率を記録した。5位争いをしていたKIAタイガースは11試合3勝8敗で最低勝率を記録し、6位の座も危ぶまれている。特にエースのアーロン・ブルックスの穴を埋められず、斗山とのゲーム差は4.5に開いた。

ライバルの不振も重なり、異変が起きない限り斗山はポストシーズン進出が濃厚と見られている。2位から5位までゲーム差はわずか2.5と少なく、1つの勝利、1つの敗北で順位入れ替えが頻繁に起こるだろう。

好調の要因は?

斗山の快進撃を語る上で欠かせないのが助っ人外国人投手、ラウル・アルカンタラとクリス・フレクセンだ。アルカンタラはシーズンを通してエースとしてマウンドを守ってきた。今シーズンは27試合に登板して16勝2敗、防御率2.78と大活躍した。直近で登板したSKワイバーンズ戦では7イニングを4被安打、1与四球、無失点で試合を終えた。この試合で彼は11の三振を奪い、わずか9球で3奪三振の大記録も達成した。

フレクセンは去る7月16日のSK戦で打球が当たり負傷、しばらく欠場していが、復帰後は好投を広げている。最近では順位を争っているKTウィズを相手に7イニングを投げ、4被安打、1与四球、9奪三振の無失点でチームの勝利を導いた。

斗山のキム・テヒョン監督は、彼ら助っ人投手を先発ローテーション調整で4日休息後、登板させるという勝負に出た。これまでの活躍を見れば順位争いで間違いなく有利だ。

苦しかった打線が息を吹き返した点も好材料だ。天気が涼しくなり“底力”が目覚めているようだ。

直近10試合でのチーム打率は0.334で1位を記録。2位KTウィズの打率0.296と比較しても差は大きい。特にクリーンナップが連日猛打を振るっている。

なかでもオ・ジェイルは36打数16安打(1本塁打)12打点を記録し、打率0.444で好調を見せつけている。ホ・ギョンミンも打率0.436(39打数17安打)、パク・コンウも打率0.382(34打数13安打2本塁打)と大活躍だ。また、チェ・ジュファンが4本塁打、キム・ジェファンが3本塁打でここぞという場面での勝負強い一発も大きな武器だ。

投打のバランスが良い斗山はシーズン終盤、上昇気流に乗っている。一方、直近の上位陣はあまり調子が上がらない。4位キウム・ヒーローズ(10試合4勝6敗)と、3位KTウィズ(5勝6敗)は勝率5割を越えられなかった。唯一、2位のLGツインズが12試合8勝4敗と好調を維持している。

斗山が現在の好調を維持できればまだまだチャンスはある。

今シーズンの斗山は2015シーズン終盤、ラストスパートで3位まで駆け上がった後、見事なアップセットを起こし逆転優勝した姿を彷彿とさせる。今シーズンもあの奇跡が見られるのか、非常に気になるところだ。

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