韓国プロバスケが無観客で新シーズン開幕!中村太地は17分間プレー、8得点3アシストを記録

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10月9日、2020-2021シーズンの韓国プロバスケ(KBL)が開幕した。シーズンはこの先、来年4月まで6カ月の長期戦に突入する。

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新型コロナウイルス感染症もあって祝祭ムードまでとはいかなかったが、全10チームの監督は「シーズンを開幕できて幸いだ」と口をそろえた。

その一方で、「練習時間が非常に足りず、戦力も正常ではない。シーズンの間に、足りない点を補わなければならない」と付け加えた。各チームは言葉に出せないような変数を抱えた状態で、シーズン開幕を迎えたのだ。

昨シーズンのレギュラーリーグで原州DBプロミと共同優勝したソウルSKナイツは、比較的安定した戦力と評価される。国内選手が健在であることに加え、外国人選手のコンディションも良い方だからだ。

(写真提供=KBL)ムン・ギョンウン監督(中央)

ソウルSKナイツ率いるムン・ギョンウン監督は、この日行われた蔚山現代モービスフィバスとの開幕戦前に「ジャミール・ウォーニーはコンディションを85%程度まで上げてきた。ニック・ミネラスは試合体力を付けなければならないが、足首を負傷したチェ・ジュンヨンが今日(9日)から出場できるなど、選手構成は大丈夫な方だ」と、自身を示した。

そして、「10月に8試合を戦うが、負傷で遅れて合流する選手や外国人選手のコンディションを考慮すれば、息を合わせられるまでには時間を必要だ。それでも、2敗以下に抑えることが目標」と語った。

一方、蔚山現代モービスフィバスのユ・ジェハク監督は、「ショーン・ロングは試合に出場できるものの、コンディションは完ぺきではない。(ヤン・ドングンの引退で)ガード陣の守備組織力が低いこともあり、シーズン序盤は試合に負けてしまったとしても、バランスを調整する方にフォーカスしなければならない」と困難を伝えた。

また、「守備をするとき、ふと“ドングンがいない”と感じる」と、彼の空白が決して小さくないことも認めた。

アキレス腱や十字靭帯、膝蓋骨など順に負傷したイ・ジョンヒョンも万全な状態で開幕の準備を進めたが、負傷のトラウマ克服という重大な課題を乗り越えなければならない。

ユ監督の視線は、勝敗よりも選手たちが正常に1試合を消化できる時間の方に集中している。

(写真提供=KBL)ユ・ジェハク監督(右)

試合は一方的な展開に

両チームの監督の期待と懸念は、試合内容で丸ごと明らかになった。ほぼ完全体に近い戦力で臨んだソウルSKナイツは、ウォーニーが23得点7リバウンドと自身の役割を果たした。

また、スピード重視のチームらしく速攻が目立ったなかで、キム・ソンヒョンが両チーム最多25得点(3点シュート3本)3アシストとパーフェクトなプレーを見せた。14分間コートを走り回ったミネラスも、10得点5リバウンドと及第点を受けた。

ソウルSKナイツは3クォーター終了まで残り4分の時点で65-46とリードし、事実上勝負を決めた。

反面、蔚山現代モービスフィバスは委縮したプレーが多く見られた。シュートのタイミングで打たない場面があれば、転がったボールを選手同士が見合ってしまう場面も見られた。

それでも、ジャキナン・ガントが23得点7リバウンド、新加入のチャン・ジェソクが18得点4リバウンドと奮闘。インターセプト11回で速攻も13回試みたが、勝負を覆すにはあと少し足りなかった。

試合結果を見れば、88-85(23-21、22-19、26-14、17-31)とソウルSKナイツが辛勝したかに見えるが、コートのバランスで言えば事実上完勝といって良いだろう。

(写真提供=KBL)開幕戦で活躍したキム・ソンヒョン(右)

他方で、中村太地が所属する原州DBプロミはホームでソウル三星サンダースを迎え撃ち、97-90(30-21、15-21、22-27、30-21)と制圧。開幕戦勝利に成功した。

アジアクォーター枠の中村は、17分間のプレータイムで8得点3アシストを記録した。また、ホ・ウン(19得点)は4クォーターだけで3点シュート2本含む10得点を決めて、ソウル三星サンダースの激しい追撃をかわした。

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