韓国プロ野球界のスモール・ベースボールマスターは、サムスン・ライオンズとパク・ヘミンだ。
サムスン・ライオンズは、今シーズンからホ・サムヨン監督を迎え、2015年以来5年ぶりとなる、ポストシーズン進出を目指していた。しかし10月2日の時点で、53勝66敗2分の成績でリーグ8位としている。残り23試合すべてで勝利を収める、といった奇跡が起こらない限り、ポストシーズン進出は難しい。
7位ロッテ・ジャイアンツとのゲーム差も7.5開いており、上位争いに食い込むことは難しい。
このようにパッとしない成績のサムスン・ライオンズだが、チーム盗塁数はなんとリーグ1位を叩き出している。サムスンは121試合で109盗塁を成功させており、部門トップの数字だ。ちなみに2位は106盗塁のキウム・ヒーローズだ。
サムスンの旗頭は、パク・ヘミンだ。パク・ヘミンは9月30日、KTウィズ戦で盗塁を1つ成功させ、個人の盗塁記録を24に伸ばした。それまで首位に立っていたキウム・ヒーローズに所属するソ・ゴンチャンの23盗塁を抜いて、単独1位に踊り出た。
ソ・ゴンチャンが直近10試合で1つも盗塁を成功させていなかったことも、要因の一つだろう。
サムスンはパク・ヘミンのほかにも、足を武器としている選手が多数在籍している。キム・ジチャン(19盗塁)、ク・ジャウク(17盗塁)、キム・サンス(10盗塁)など、4人の選手が快足を披露している。
サムスンは盗塁を150回のチャレンジ中109回成功させ、成功率72.7%を誇っている。1位はキウム・ヒーローズの83.5%だが、サムスンも劣らず高い水準を保っていることがわかる。
野球は投げる、打つ、走るという動作で行われる。サムスンは“走る”ことに関してはすでにリーグ屈指といえる。残りの2項目を解決できたとき、チームの夜明けが訪れるはずだ。
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