韓国Kリーグ2(2部)の済州ユナイテッドFCに所属するチョン・ウジェが、真価を発揮した。
済州は去る9月28日、光陽サッカー専用競技場で行われたKリーグ2第21節の全南ドラゴンズ戦で2-0と勝利を収めた。
この勝利で済州は直近10試合7勝3分と、無敗街道を歩み続けている。第21節終了時点で首位の済州(勝ち点44)は、2位の水原FC(勝ち点42)との勝ち点差を「2」としている。
勝利の立役者はチョン・ウジェだった。0-0と拮抗して迎えた後半23分、コーナーキックから生まれた混戦でこぼれ球を押し込み、見事な先制ゴールを挙げた。雰囲気を一転させたチョン・ウジェの得点は、その10分後にコン・ミンヒョンの追加点を生み出した。
チョン・ウジェの“ワンダーゴール”は偶然ではない。両足を巧みに操ることができるチョン・ウジェは主戦場を左サイドバックとするが、爆発的なスピードと豊富な運動量を持ち味に、両サイドどちらもこなすことができる。
オーバーラップから放たれる正確なクロスだけでなく、時折見せる果敢なシュートも印象的だ。今シーズン、チョン・ウジェが記録した3アシストはすべて左足。一方で、2ゴールはいずれも右足から生まれた。
彼自身の努力のたまものだ。チーム率いるナム・ギイル監督と戦術アイデアを共有し合い、数えきれないほどの反復練習でそれを身体に叩き込んだ。
全南ドラゴンズ戦後、ナム監督は「インパクトの瞬間、何かが成し遂げられるような気がした。いつも練習していた場面だ。(練習の成果が)十分発揮されると期待していた」と親指を立てた。
チョン・ウジェは「ナム監督の信頼の下、より攻撃的に臨もうとしているし、それがハマっている。水原FCの追撃は侮れないが、選手たちはまったく動揺していない。ただ前しか向いていない。必ず昇格を果たして見せる」と、並々ならぬ自信を示して見せた。
済州は次戦、10月3日にFC安養との第22節を戦う。
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