韓国Kリーグ1(1部)終盤戦に勢いを増している仁川ユナイテッドFCが、主力ストライカーであるモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(28)の代表派遣を回避した。
国際サッカー連盟(FIFA)は10月2日(日本時間)、公式ホームページを通じ、新型コロナウイルス感染症に伴う国際試合の開催方式と、選手招集の規定を新たにまとめた「インターナショナルマッチプロトコル」を発表した。
規約中の一つである「臨時適用される選手招集」項目によると、代表戦のため海外に渡航しなければならない選手は、協会の代表招集に対し拒否権を行使することができる。
FIFAは招集規定について、代表に選手を送るクラブが属する国家が、選手の復帰後に5日以上の自主隔離を義務的に実施する場合、クラブは代表招集に応じなくて良い点を明示した。
試合開催地への入国時に5日以上の自主隔離が必要となる場合も、クラブは招集を拒否することができる。
FIFAの規約に従い、仁川は10月のAマッチ期間、ムゴシャのモンテネグロ代表招集を防ぐことができるようになった。
モンテネグロは10月の代表ウィーク期間、8日にラトビアと親善試合を行った後、アゼルバイジャン、ルクセンブルクとUEFAネーションズリーグのグループステージを消化する。
仁川としては、ムゴシャを代表派遣してしまえば、深刻なチームの戦力低下が発生しかねない状況だった。仮に派遣したとしても、帰国後に2週間の自主隔離を行わなければならない点も致命的だった。
仁川関係者は、「FIFA文書を基にモンテネグロサッカー協会に公文書を作成し、招集未協調了解公文を発送する予定だ」と明かした。仁川は昨月にもモンテネグロサッカー協会から招集の公文書を受け取ったが、FIFAが今回と同様の決定を下し、ムゴシャの代表派遣を回避した。
現在、仁川は特有の“残留DNA”を発揮し、終盤のスパートをかけている。ファイナルB初戦の城南FC戦では衝撃の6発大勝に成功し、113日ぶりに最下位を脱出した。この試合、ムゴシャはハットトリックを達成している。
懸念されていたムゴシャの代表派遣問題が解決されたことで、仁川はさらに勢いを強める見通しだ。
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