9月26~27日、「アミノバイタル®」カップ2020第9回関東大学サッカートーナメント大会1回戦が行われた。
9月26日、関東1部リーグ所属の国士舘大学と、プレーオフを勝ち抜き本戦出場した北関東リーグ所属の作新学院大学の試合が行われた。試合は前半38分、内田瑞己の右サイドからのクロスを梶谷政仁が左足アウトサイドで合わせて流し込み、国士舘大学が先制。さらに前半終了間際、伊藤稜馬が右サイドで相手を剥がして上げたボールを梶谷政仁がニアでダイビングヘッドで合わせて2点目を奪い前半を終える。
後半立ち上がりに作新学院大学・芳賀日陽がPKを獲得。そのPKを杉山伶央が決め、後半5分に作新学院大学が1点を返す。さらに後半12分には芳賀日陽がドリブルから、左の伊藤心にパスし、伊藤心がそのボールをダイレクトで上げ、吉澤柊がヘディングで決めて同点に追いつく。試合は延長戦でもスコアが動かず、PK戦に突入。7人目で勝負がついたPK戦を作新学院大学が制し、2回戦に駒を進めた。
試合後、作新学院大学・堀田利明監督は作新学院大学のストロングポイントについて、「走れるというベースもあるが、ポゼッションサッカーでしっかりボールを動かして、相手見てプレーするのが良いところ。また前線からも守備をするところ、ハードワークが他のチームと比べてもできてきている」と述べた。
また、国士舘大学について「予想以上にパワーがあるチームだった」と評価しながら、「しっかりタフなゲームができて、結果もついてきて良かった」としつつも、「まだまだうちがスタイルとしているポゼッションサッカーのところが、プレッシャーがかかる中で怖がってしまったり、自信につながっていない部分がある。そこをもっともっとやっていかないと、目指している関東2部とはいうのは難しいので、今日の結果を踏まえて1部にでもぎりぎり対等にできるようなチームにならないといけない」と課題を挙げた。
続けて、産業能率大学と流通経済大学の試合が行われた。試合は前半31分、流通経済大学のディフェンスのミスを逃さずにボールを奪った桐生大地が菅原龍之助につなぎ、菅原龍之助がドリブルから左足でゴール右隅に決めて、産業能率大学がリードして前半を折り返す。
流通経済大学は後半17分、仙波大志の右コーナーキックを、安居海渡がニアで頭ですらしたボールを佐々木旭がつめて、同点に追いつく。さらに後半29分、伊藤敦樹の左からのグラウンダーのクロスを熊澤和希が右足で合わせて逆転する。試合は2-1のまま終わり、流通経済大学が2回戦進出を決めた。
今シーズン関東2部リーグを戦う、流通経済大学・中野雄二監督は、「うちにとってはこのアミノバイタルカップで全国大会の出場権をとるのが、今年は最重要。この大会を一番良い状態で戦えるコンディション作りや、チーム作りを目指してきた」とこの大会の重要性を強調。続けて、「先制されて0-1で前半折り返し、非常に嫌な雰囲気だった。しかも後半も決定的場面で立て続けに枠を外した。えてしてそういうゲームは流れが相手に行きがちだが、最後まで流れを渡さず逆転できた。苦しかったが結果的には2-1で逆転勝ちできたことが、先につながってもらえるといい」とコメントした。
また今シーズン、流通経済大学の公式戦に出るのが初めてとなった、アピアタウィア久については、「ミスしたのが失点につながって痛かったが、それ以上に存在感がある。やっぱりヘディングもあるし、ラインのあげ方もしっかりとコンパクトにできた。ミス以上にアピアの存在は大きかった」と評価した。
1回戦の試合結果は以下の通り。
桐蔭横浜大学 5-1 平成国際大学
東京国際大学 1-3 筑波大学
国士舘大学 2-2(延長0-0、PK4-5)作新学院大学
日本大学 2-0 関東学院大学
駒澤大学 3-1 上武大学
産業能率大学 1-2 流通経済大学
順天堂大学 1-2(延長0-1)明海大学
明治学院大学 1-2 東洋大学
早稲田大学 2-1 城西大学
立教大学 1-0 中央大学
法政大学 3-1 尚美学園大学
日本体育大学 1-3 拓殖大学
明治大学 0-2 東海大学
青山学院大学(青山学院大学の不戦勝)専修大学
慶應義塾大学 2-0 國學院大學
神奈川大学 1-2(延長0-1)立正大学
(文=玉 昌浩)
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