ソン・フンミンの途中交代の理由は、ハムストリングの負傷と確認された。ハムストリングの負傷は、完全に回復するまで少なくとも3~4週間はかかる。
ただでさえシーズン序盤から複数の試合を消化中のトッテナムに、赤信号が灯った。
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ソン・フンミンは9月27日22時(日本時間)、英ロンドンのトッテナム・ホットスパースタジアムで行われたプレミアリーグ第3節、ニューカッスル戦に先発出場した。わずか2日前の9月25日にヨーロッパリーグのKFシュケンディヤ戦(3-1)に先発出場したソン・フンミンは、ニューカッスル戦でハリー・ケイン、ルーカス・モウラとともに最前線に配置された。
先週、サウサンプトンとのプレミアリーグ第2節も含めて3試合に先発した彼は、やや疲れていたようだが、この試合でも鋭いキックを見せた。トッテナムは序盤、ハリー・ケインの2度の決定的なシュートが相手GKにセーブされた。それでも前半25分、ソン・フンミンが先制ゴールの起点となった。2列目でパスを受けたソン・フンミンがペナルティエリア左に走りこんだハリー・ケインにボールをつなぐと、ケインが右側から走ってきたルーカス・モウラに低いクロスを上げ、モウラがゴールネットを揺らした。
前半30分、ソン・フンミンはペナルティボックスの右側でボールを受け、左足シュートを放ったが、ボールはクロスバーを直撃。さらに前半41分にもペナルティボックス正面から鋭い左足ミドルシュートを見せたが、クロスバーの上部に当たってゴールには至らなかった。
勢いを見せたソン・フンミンは、後半も出場すると思われた。しかしジョゼ・モウリーニョ監督は、後半開始とともにソン・フンミンの代わりに、ステーフェン・ベルフワインを投入した。
当初、ソン・フンミンが途中交代となったのは、彼の体力を温存するためだと解釈する人が多かった。トッテナムにはニューカッスル戦後にも、厳しいスケジュールが残っているからだ。
3日後の9月30日にはチェルシーを相手にカラバオカップ(EFLカップ)16強戦があり、10月2日にはマッカビ・ハイファFCとヨーロッパリーグの試合を行う。さらに10月5日にはマンチェスター・ユナイテッドとのプレミアリーグ第4節が待っている。いずれの試合も落とせない勝負だ。特にロンドンのライバル、チェルシーとの試合は強行軍の中でも最も力を注ぐことになるため、コンディション管理が必要となってくる。
最近2試合で5ゴール(2アシスト)を決め、圧倒的な決定力を見せているソン・フンミンだけに、モウリーニョ監督の判断は、最優先で彼の体力を温存させるためのものに見えた。ただ、少し気になる部分も残っていた。モウリーニョ監督は、たとえ強行軍であっても重要な試合では、主力メンバーを中心に運用をするからだ。この日、ハリー・ケインはフルタイムでプレーしている。
結局のところ、試合直後の共同取材団の確認の結果、ソン・フンミンはハムストリングに若干の負傷が発生したことが確認された。モウリーニョ監督は試合直後、「(ソン・フンミンが)ハムストリングの負傷を訴えた。しばらくはプレーしないだろう」と明かした。
昨シーズン終了後、短い休息期を送ったソン・フンミンは、プレシーズンの試合でチームの中心的な役割を担った。そしてシーズン序盤も休みなしに走ってきた。
トッテナムは9月14日のエバートンとのプレミアリーグ開幕戦に続き、9月18日にはPFCロコモティフ・プロヴディフを相手にヨーロッパリーグ2次予選ラウンドを行った。ブルガリアを行き来しながら往復5200kmの長距離遠征を一気に行ってきた。
そして9月20日にはサウサンプトンとのプレミアリーグ第2節の遠征を行い、ソン・フンミンは4ゴールの活躍を見せた。その5日後、UEFAヨーロッパリーグ3次予選のKFシュケンディヤ戦で1ゴール2アシストを記録し、わずか2日後にニューカッスル戦に臨んだわけだ。
その間、ハリー・ケインなど別の主力選手たちは、先発ローテーションを回した。つまりソン・フンミンは攻撃陣では珍しく、“酷使”に近いスケジュールを消化していたことになる。
トッテナムは後半、アディショナルタイムにニューカッスルに追いつかれ、1-1の同点に満足するしかなかった。
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