シム・ソクヒに続き、キム・ボルムまで。韓国スケート界は連日の暴露合戦で廃墟となった。
昨年2月の平昌冬季五輪女子スピードスケートの女子チーム・パシュート準々決勝で、ノ・ソンヨン(30)を置いてきぼりにし、パク・ジウ(21)とともにフィニッシュラインを通過したキム・ボルム(26)。“いじめ走行”との議論に巻き込まれた彼女だが、むしろ自分がノ・ソンヨンからいじめを受けていたと主張した。
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キム・ボルムは1月11日、チャンネルAの報道番組『ニュースA』とのインタビューで、「明かすことが難しかった部分だ。2010年に選手村に入ったのだが、その時から昨年まで(ノ・ソンヨンに)いじめを受けた」と驚きの発言をした。
彼女は「トレーニング中、コーチが“30秒ラップタイムで走れ”と言ったので、それに合わせて滑っていたら、(ノ・ソンヨンが)ゆっくり滑れと声を上げてトレーニングを邪魔した」と明かした。氷の上だけではなく、ロッカールームや宿泊施設でもノ・ソンヨンから暴言を受けたというのがキム・ボルムの主張だ。
さらにノ・ソンヨンは以前、キム・ボルムはパシュートのトレーニングにまともに参加せず、韓国体育大学のリンク場で別に訓練を受けるなどの特恵を受けていたというニュアンスの発言をしたが、キム・ボルムは強く反論した。「韓国体育大学でトレーニングしたのは、泰陵スケートリンクで大会が開かれ泰陵で練習することができなかった5日間だけ」と話した。
またオリンピック当時、ノ・ソンヨンが最後のランナーとして走ることはすでに予定されていた作戦であり、後ろに下がった後に前の選手に信号を送らなかったと話した。
オリンピック後、韓国文化体育観光部が大韓スケート競技連盟の特定監査を通じて、“いじめ走行”はキム・ボルムが故意に起こしたわけではないと結論を出したことがある。しかし韓国では競技直後のキム・ボルムのインタビューに加え、ノ・ソンヨンがキム・ボルムに対する非難を収めていない。
キム・ボルムは、「(文化体育観光部の)監査でもいじめの事実を話した。これから選手生活を続ける上で、国民とファンの誤解を解いてたくて(番組に)出ように思った」と話した。
そんなキム・ボルムのインタビューに対して、ノ・ソンヨン側はまだ立場を示していない。
数日前にはシム・ソクヒがチョ・ジェボム元コーチから性的暴行を受けていたことを訴えたが、キム・ボルムまで暴露戦に登場して、韓国スケート界は揺らいでいる。ただでさえ、一部の選手に特恵を与えていた疑惑など、さまざまな議論が抜け出せていなかった韓国スケート界は、最大の危機に追い込まれた。
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