関東大学サッカーリーグ第11節、明治大学と桐蔭横浜大学が引き分け…栗田監督「ラストパスが課題」

2020年09月20日 サッカー #玉昌浩
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9月19~20日、茨城県龍ヶ崎市にて「JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦」第11節が行われた。

9月19日、流通経済大学龍ケ崎フィールドにて、暫定首位の明治大学と暫定2位の桐蔭横浜大学の試合が行われた。

試合は前半29分に動いた。明治大学の自陣ペナルティーエリア前に入った相手のパスを蓮川壮大がダイレクトで前の小柏剛につなぐ。小柏剛がドリブルで運び、右サイドの岡庭愁人に送り、それをダイレクトで上げたボールを佐藤凌我がニアで頭で合わせて先制した。しかし桐蔭横浜大学は前半40分、橘田健人の左コーナーキックを神垣陸がヘディングで決めて同点に追いついた。

同点で迎えた後半26分、桐蔭横浜大学は左サイドからのセットプレーで、橘田健人が上げたボールを遠藤凌がニアでヘディングで合わせて、逆転する。明治大学は後半34分、この日が3年間でリーグ戦初出場となった小林春稀が、試合後のコメントで「感覚的に」と表現したドリブルでゴールに向かい、右足で決めて同点に追いついた。結局、試合は2‐2の引き分けに終わった。

試合後、桐蔭横浜大学・安武亨監督は「明治には去年インカレ決勝で負けている。今日本で一番強いチームだと思う。その明治にしっかりチャレンジして勝てたら良かったが、追いつかれて引き分けという結果になった。やっぱり明治には地力がある。ただ本当に良い試合ができたので、自分たちの力はしっかり示せた。勝てたらもっと嬉しかったけれど。お互いの特徴がバチバチとぶつかり合った良い試合だった」と振り返った。

一方、明治大学・栗田大輔監督は「悔しい引き分けだった。全体的には勝ち試合だった」とし、「ラストパスの精度がまだまだ雑。フリーの状態でのラストパスが通らなかった。後ろの選手たちはJリーグに行く選手が多いが、Jリーグではまったく通用しない。大学サッカーでできる、できないではなくて、その先を見たときに、ああいうところでラストパスを通せないとか、決めきれないなどは、まだまだ甘いと言わざるを得ない」と課題を挙げた。

9月20日、RKUフットボールフィールドA面では流通経済大学と明治学院大学の試合が行われた。

試合は前半7分、流通経済大学・安居海渡が右サイドから縦にフィード。熊澤和希がそのボールで抜け出して中にコントロールし、ゴール前の仙波大志につなぐ。相手を引き付けた仙波大志が左でフリーの佐藤響にダイレクトで渡し、佐藤響がそれを決め先制した。直後の前半11分、今度は明治学院大学・岡本悠作が右サイドから、ゴール前の森山翔介にボールを送ると、森山翔介が落とし、岡本悠作が決めて同点に追いつく。

流通経済大学は前半25分、伊藤敦樹が右サイドの宮本優太にロングフィード。宮本優太のセンタリングを佐藤響が合わせたボールのこぼれを満田誠が回収。パスを受けた加藤千尋が左足で決めた。さらに43分には右サイドで熊澤和希が宮本優太につなぎ、宮本優太がドリブルで中に入り佐藤響にマイナスのボールを送り、佐藤響が右足で決めて3‐1でリードして前半を終える。後半は両チーム無得点のまま終わり、流通経済大学が勝利を収めた。

流通経済大学・中野雄二監督は、「ここ数試合、複数失点していることが勝ち点を落とし、天皇杯に出られない結果を招いた。得点については、先制点、追加点、ダメ押し点で、どの試合でも3点取ろうと話した。3‐1というスコアで、みんなが最低限のことをちゃんとやってくれた。結果的に拓大さんが引き分けて、前期を首位で折り返せて良かった」と評価した。

第11節の試合結果は以下の通り。

【1部リーグ】
法政大学 1-1 中央大学
順天堂大学 2-1 国士舘大学
早稲田大学 0-1 慶應義塾大学
明治大学 2-2 桐蔭横浜大学
駒澤大学 3-0 専修大学

【2部リーグ】
関東学院大学 2-2 東京国際大学
産業能率大学 0-0 神奈川大学
日本大学 0-2 青山学院大学
流通経済大学 3-1 明治学院大学
東洋大学 3-0 立教大学
日本体育大学 1-1 拓殖大学

(文=玉 昌浩)

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