昨年2月の平昌冬季五輪当時、“イジメ走行”の加害者とされ非難を浴び、日本でも“土下座スケーター”のあだ名をつけられてしまったスピードスケートのキム・ボルムが、約1年ぶりにテレビ番組を通じて自らの本音を明らかにする予定だ。
韓国のチャンネルAの報道番組『ニュースA LIVE』が1月10日に公開したキム・ボルムの単独インタビュー予告編で、キム・ボルムは「当時は被害者と加害者が変わった」と釈明した。
キム・ボルムは「つらい目に遭った。(加害者が)大声で悪口を言った。休憩時間にロッカールームと呼ばれ、1時間も2時間で暴言を浴びせられることが多かった」と打ち明けた。加害者が誰なのかは具体的に言及されなかった。
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また、「このことは両親にも話したことはないし、誰にも話したことはない」としたあとで、「だからもう少し慎重にならざるを得ない部分があり、怖い気持ちもあるが、話をするのが正しいと思った」と、今回の告白の意図を説明した。
昨年行われた平昌冬季五輪女子スピードスケートの女子チーム・パシュート準々決勝で、韓国はレース終盤、ノ・ソンヨンだけ遅れてキム・ボルム、パク・ジウが先にゴールを通過した。
その残念な結果もさることながら、その後のインタビュー内容がさらに論議を呼んだ。
当時、キム・ボルムは「最後に(ノ・ソンヨンが)私たちとの差が広がり、残念な記録になってしまった」と語ってノ・ソンヨンを責めるようなインタビューをして非難を浴びた。
その後、文化体育観光部は昨年5月、大韓スケート競技連盟の監査後、「選手たちに故意がなかった」という結果を発表し、イジメ論争は一段落した。
しかし、その後もキム・ボルムはストレス障害(PTSD)で入院治療を受けたという。
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