韓国の19歳イ・ガンイン、天才の飛躍が始まるか…バレンシアの中枢を担う新シーズン

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韓国の“神童”イ・ガンイン(19、バレンシア)の飛躍が始まろうとしている。

イ・ガンインは9月14日(日本時間)、スペイン・バレンシアのエスタディオ・デ・メスタージャでレバンテとの2020-2021シーズン、ラ・リーガ開幕戦に先発出場した。72分間プレーして2アシストを記録し、バレンシアの4-2の勝利を導いた。

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シャドーストライカーとして出場したイ・ガンインは事実上、フリーロールプレイヤーとして2列目や最前線を自由に行き来して攻撃を導いた。バレンシアが相手のプレッシャーを受け、ビルドアップがスムーズに行われなかったときも、イ・ガンインは創造的でありながら正確なパスでチームの中枢の役割を果たした。

数字も現地メディアも絶賛!

0-1でリードされていた前半12分、CKキックからゴール遠いところに待機していたガブリエウ・パウリスタの頭に測ったかのようにボールを送って同点ゴールを演出し、前半39分には守備の裏を突く絶妙なスルーパスでマキシ・ゴメスのゴールをアシストした。イ・ガンインの長所が証明された場面だった。

イ・ガンイン

サッカー統計サイト『WhoScored.com』の記録によると、この日のイ・ガンインは94%のパス成功率を記録した。計18本のパスを試みて、17本が正確にチームメイトにつながった。攻撃的なポジションであることを踏まえると、チーム内の成功率1位の非常に高い数字だ。

また、単に成功率だけ高いのではなく、質自体も良かった。イ・ガンインは両チームで最も多い4本のキーのパスを記録した。2019年にポーランドで行われたU-20ワールドカップで大会最優秀選手賞(ゴールデンボーイ)を受賞した姿、そのままであった。

スペインの主要メディアもイ・ガンインのプレーを高く評価した。

日刊スポーツ紙の『スポルト』は、イ・ガンインにチームで2番目に高い評価として7点を与えた。『マルカ』は「イ・ガンインはロドリゴ・モレノ・マチャドがクラブを離れて生じた巨大な空白を埋めなければならなかったが、すでに知られている大胆さでやり遂げた」と称賛した。『アス』は「新しいイ・ガンインは2アシストを記録したチームのリーダーだった」としながら、イ・ガンインが昨シーズンとは異なるポジションで自分の役割を果たし、今後もチームの中枢になると予想した。

バレンシアが19歳のイ・ガンインを重視

イ・ガンインは昨シーズン、リーグ17試合(先発出場3試合)の出場にとどまり、厳しい1年を過ごした。出場機会が十分に与えられないため、まともにプレーできるクラブを探して移籍を推進した。しかしバレンシアは潜在力が高いイ・ガンインを離さず、最終的には残留することになった。

バレンシアはイ・ガンインの出場時間を確保すると同時に、戦術までイ・ガンインの能力を最大化できる方向に合わせてプレシーズンを送った。その期待通り、イ・ガンインは開幕戦で優れた競争力を立証した。

バレンシアがなぜイ・ガンインを手放さず、死活を賭けていたのかを確認することができる内容だった。“ぴったりのポジション”を務めたイ・ガンインは今季、さらなる飛躍を狙っている。

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