韓国プロ野球が再び大接戦の様相を呈している。
1位のNCダイノスが2連敗を喫している間に、2位のキウム・ヒーローズが2連勝をマークしたのだ。
NCは去る9月12~13日に行われたKIAタイガースとのビジター2連戦を戦い、11-3、4-3といずれも敗れてしまった。
一方、キウムは11日のLGツインズ戦勝利(8-2)に次ぎ、12日の斗山ベアーズ戦でも勝利し(2-0)、2連勝を収めた。13日の斗山戦第2戦はシーズン最長の5時間24分、延長12回の死闘の末、6-6の引き分けとなった。
2連敗したNCは、現時点では首位をキープできている(103試合60勝40敗3分、勝率0.600)。だが、10球団中最多の111試合を消化したキウムが、65勝45敗1分(勝率0.591)でNCとゲーム差0の2位とすぐ後ろにまで追い上げてきている。
両チームは、今後行われる一試合一試合により神経を尖らせることになるだろう。残り試合が少なくなるほどプレッシャーが増す状況で、両チームの運命を分けるマッチアップが待ち受けている。
まず、最下位であるハンファ・イーグルスとの試合だ。
NCはハンファ相手に10勝3敗と絶対的優位を誇る。今後、ハンファとの対戦は3試合。ハンファがリーグ全体の“餌食”となった状況で、NCもやはりハンファ相手に必ず勝利する必要がある。対するキウムはここまで11試合9勝2敗とし、ハンファとの対戦を残り5試合としている。
NC対キウムの直接対決にも注目だ。両チームは現在まで13試合を行い、NCが7勝6敗で若干リードしている。来月6日から高尺ドームで行われる3連戦が、NCとキウムの最後のマッチアップとなる。
両チームがこのまま9月中に勝利を重ねられれば、来月の直接対決は順位争いの大きな分水嶺となるだろう。他チームとの勝敗は0.5ゲーム差を生むが、直接対決ではゲーム差に大きく変動するからだ。
NCは去る5月14日から首位の座を堅持し続けている。といっても、シーズン終盤の勢いはキウムの方が乗っている。NCは“国産エース”ク・チャンモの戦列復帰がプラス要因だが、チーム防御率は4.74で10球団中7位。特に救援陣は5.41で9位と、脆弱な状態にある。
キウムも主力の相次ぐ負傷には苦しめられたが、8月を17勝9敗の勝率0.647と無事に乗り切った。チーム防御率(4.43)も全球団中トップである。
今後、チェ・ウォンテやアン・ウジンらが復帰し、投手陣の正常運営が可能となれば、その勢いはさらに増すことだろう。チームの大黒柱であるパク・ビョンホも合流予定だ。
また、主力が離脱している状況で、キム・ヘソンやキム・ウンビン、チョン・ビョンウ、ホ・ジョンヒョプ、チョ・ヨンゴンら若手の成長も、キウムの勢いを後押ししている。
とはいえ、勝負の世界では“一発”で運命が決まることもある。そのため、頂点を狙うNCとキウムの両チームは、運命を分ける2つのマッチアップを除き、残りの期間で少しでも勝利を重ねることに没頭するものとみられている。
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