元サガン鳥栖キム・ミヌ(30)やヨム・ギフン(37)ら、水原三星ブルーウィングスのベテラン勢の肩が重い。
水原三星は2020シーズンのKリーグ1(1部)で第19節まで終えて4勝5分10敗と、勝ち点17を積み上げるにとどまっている。
順位も12チーム11位と浮上の兆しが見えず、それどころか最下位の仁川ユナイテッドFC(勝ち点14)がすぐ後ろにまで迫ってきている。
2度のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝を誇り、“Kリーグの名門”とも呼ばれた水原三星としては、何としても降格は避けたいところだろう。
巻き返しが期待される第20節、水原三星はアウェーでFCソウルとのダービー戦“スーパーマッチ”を戦う。
今シーズン不振の水原三星は、ダービーでもここまで17試合未勝利(8分9敗)と苦しんでいる。それだけに、是が非でも勝利を手にしたいところだ。
また、今回のスーパーマッチはパク・ゴナ新監督のデビュー戦でもある。
現役時代、“故障選手の補充要因として”3カ月のみ柏レイソルに所属した経験もあるパク・ゴナ監督は、去る9月9日に初めて練習を指揮した。
同日、パク・ゴナ監督は選手との初のミーティングの場で「失った水原の精神を目覚めさせよう」と決意を呼び掛けた。
そして、水原三星の現所属選手の中で誰よりもクラブの精神をよく知るのが、ヨム・ギフンやキム・ミヌらベテラン勢だ。
特にヨム・ギフンは、A級指導者ライセンスの研修を受けたことで去る7月のFCソウル戦で欠場が予想されていたが、与えられた休日を返上して強行出場した。結果は3-3と痛み分けのドローに終わったとはいえ、ヨム・ギフンの献身さが伝わる試合となった。
ヨム・ギフンとキム・ミヌは水原三星の中核を担う選手だ。今シーズンは両選手の貢献度が特に高い。水原三星が今シーズン挙げた4勝のうち、3勝はキム・ミヌやヨム・ギフンのゴールによってもたらされたものだ。
新監督デビュー戦やライバル対決、そして降格圏脱出まで。すべてはキム・ミヌとヨム・ギフンの左足にかかっている。
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