2020-2021シーズンのラ・リーガ“10代の競争”を勝ち抜くのは一体誰だろうか。
新シーズンのラ・リーガはバルセロナのアンス・ファティ(17)やレアル・マドリードのロドリゴ(19)だけでなく、アジアの有望株である久保建英(19・ビジャレアル)やイ・ガンイン(19・バレンシア)も加えた若手4人の競争も見どころとなっている。
彼らは最近、移籍専門サイト『トランスファーマルクト』が伝えた「20歳以下のラ・リーガ有望株」の市場価値トップ4に名を連ねた。
1位には5000万ユーロ(日本円=約63億円)でファティが選ばれ、ロドリゴが4500万ユーロ(約56億円)、久保が3000万ユーロ(約37億円)、イ・ガンインが1350万ユーロ(約17億円)と続いた。
ファティは昨シーズン、ラ・リーガ第2節での途中出場でクラブ史上2番目に若い16歳298日でトップチームデビューを果たした。さらにはクラブ史上最年少得点(16歳304日)やチャンピオンズリーグ史上最年少得点(17歳40日)など、数々の記録を塗り替えた。
その活躍から早くもスペインA代表にも招集され、去る9月7日(日本時間)に行われたUEFAネーションズリーグのウクライナ戦(4-0でスペインが勝利)ではチームの3点目を決め、スペイン代表史上最年少得点を更新した(17歳311日)。
ブラジル出身のロドリゴは、昨夏に母国の名門サントスからレアル・マドリードに移籍し、トップチームで26試合に出場して7ゴール3アシストと結果を残した。特にCLでは5試合で4ゴールを決め、自身の存在価値を知らせた。
同国のスター選手であるネイマールを彷彿させるテクニックやスピードから、今後さらなる活躍が期待されている。
イ・ガンインや久保らアジア勢がラ・リーガで自身の能力をどれだけ証明できるかも関心事だ。
イ・ガンインは出場機会を確保するためにバレンシア退団を決意したとも一時は報じられていたが、最終的には残留を決断し、ハビ・グラシア新監督のもとで跳躍を描こうとしている。
6日のカルタヘナとのプレシーズンマッチでは2得点を挙げ、その前のレバンテ戦ではキャプテンマークも巻いた。クラブ側は、イ・ガンインに出場機会はもちろん最適なポジションを保障するなど、信頼を寄せている。
昨シーズン、レアル・マドリードからマジョルカにレンタル移籍した久保は、36試合で4ゴール5アシストを記録。今シーズンはビジャレアルにレンタル移籍で加入した。
新天地でもポテンシャルの高さを見せつけることができれば、レアル・マドリードでプレーできるチャンスも早々に訪れるかもしれない。
2020-2021シーズンのラ・リーガは、来る9月12日開幕予定だ。
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