AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の日程延期の可能性が次第に高まり、Kリーグの各クラブは心配を募らせている。
AFCは今年7月に確定したはずのACL東地区の残りの日程を、本来の10月から11月に延期する案を積極的に検討し始めているという。
開催地マレーシアの事情が良くないため、大会延期は避けられない模様だ。このため、一度日程を調整したKリーグ1は、再びその日程に手を入れなければならない状況だ。
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プロサッカー連盟の関係者は「ACLの11月開催が確定すれば、Kリーグは10月中にすべての日程を消化させる案が有力だ」と明らかにした。
Kリーグは今シーズン、新型コロナウイルスによって2カ月遅れて開幕したが、試合数を本来よりも30%を減らしたため、日程的に余裕がある。ACLが11月に開催されるとしても、10月までにすべての試合を終えることができる状況だ。
ただ、ACLの日程変更によって例年よりシーズンが早く終わることに関しては、各クラブにとっては少なからず負担になりそうだ。
7月末に開かれたKリーグ代表者会議でも、大多数のクラブがACLの空白期を甘受してでもシーズンの早期終了には反対の立場を明確にした。
10月中旬からACLの残り試合が始まった場合、10月初旬までにKリーグの全日程を終える案も話し合われた。ハードなスケジュールではあるものの、物理的に可能な案だったが、各クラブはそりによってオフシーズンが長くなることに負担を感じていた。
このため、リーグ戦を12月まで行なうことになったとしても、ACLの前後にリーグ戦のファイナルラウンド5試合を「2+3」の組み合わせで行うことで一致した。
しかし、ACLの日程延期の可能性が次第に高まり、Kリーグの各クラブが望んでいなかった10月シーズン終了も現実味を帯び始めている。
この2年間、Kリーグ1は12月1日にシーズンを終えている。平均すると11月中旬以後に最終戦を行うのが一般的だった。しかし、今シーズンはACLに参加する4チームを除いて、例年より1カ月ほど早くシーズンを終えることになる。
Kリーグの各クラブは毎シーズン、ほぼ同じ日程を消化するため、年間の運営パターンに合わせて動く。開幕を控えた1月~2月に国内外でのキャンプを通じて体力強化と戦術練習を続け、3月~11月までにリーグ戦を行い、12月はオフシーズンとなっていた。選手たちにとっては休息期間だが、多くの選手たちが個人トレーニングを通じてコンディションを調節するのが一般的だった。
ただ、シーズンが早期に終了してしまうと、残りの時間をどう活用するかが各クラブの宿題として残ることになる。
あるクラブ関係者は「シーズンが早く終わると、(選手たちに)予想外の時間が与えられることになる。(11月に)練習も続けるのもひとつの方法になるが、長期間選手たちをつかまえておくことは容易ではない」と明らかにした。
だからといって、長期間の休暇を与えることもあいまいな状況だ。新型コロナの感染拡大防止のため、徹底した防疫が求められる時期であるため、休暇によって選手たちの管理が難しくなる可能性があるからだ。
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