韓国女子バレー、“1強チーム”がカップ戦優勝逃す…それでも秋開幕のVリーグに注目できるワケ

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シーズン開幕を告げるカップ戦を終えた韓国女子バレーボール界で、来るリーグ戦への期待がさらに高まっている。

【写真】韓国女子バレー美人セッターの“おなかチラ見せ”ショット

「2020堤川・MGセマウル金庫カップ・プロバレーボール大会」(カップ戦)が9月5日、女子部決勝戦を最後に幕を下ろした。

今大会は10年ぶりに国内の舞台に復帰した女子バレー韓国代表キャプテンのキム・ヨンギョンと、彼女の所属する興国生命ピンクスパイダーズにスポットライトが集中した。

キム・ヨンギョンとともに代表で主力を張るイ・ジェヨンとイ・ダヨンの“美人双子”もそろった興国生命は、国内の絶対的な一強と評された。カップ戦開幕前からすでに「オ・ウ・フン(”どうせ優勝は興国生命“を略した韓国語)」という新造語が誕生するほど、圧倒的な競技力が予想されたのだ。

(写真提供=KOVO)興国生命ピンクスパイダーズ

実際、興国生命は初戦から準決勝まで1セットも落とさずに勝ち進んだ。その圧倒ぶりに、周囲からは「カップ戦史上初めて1セットも許さずに全勝優勝するのではないか」と期待の声も挙がっていた。

だが、最終結果はそれらの予想を裏切った。興国生命は決勝戦でGSカルテックスにセットスコア0-3の完敗を喫し、準優勝でカップ戦を終えた。

敗戦の原因はさまざまだ。まず、相手のGSカルテックスが最高のパフォーマンスを見せたことは明らかだった。興国生命率いるパク・ミヒ監督も「最初から最後まで相手チームが雰囲気や集中力、攻守両面で(興国生命を)上回った」と完敗を認めた。

また、1セットも落とさずに全勝優勝するという大記録への挑戦が、興国生命にとって大きなプレッシャーとなってしまったのかもしれない。

韓国女子バレー界にもたらされた興行効果

開幕前の予想とはまったく異なる結果に終わったカップ戦は、来月からスタートするVリーグをより興味深いものにさせた。

カップ戦準優勝だったとしても、興国生命がVリーグの優勝筆頭候補であることは間違いない。それでも、対抗馬の登場によって「興国生命の独走態勢にはならないだろう」という見通しが生まれた。

また、キム・ヨンギョンのVリーグ復帰によって韓国女子バレーボール界の熱気がさらに高まった。先月30日のキム・ヨンギョン復帰戦は視聴率2%を超えた。さらに、カップ戦決勝戦は史上初めて地上波で生中継され、その人気ぶりを改めて実感させてくれた。

(写真提供=KOVO)キム・ヨンギョン

決勝戦を終えた両チームの監督は、Vリーグでの真剣勝負を待ち望んでいる。

興国生命に衝撃的な敗北をもたらしたGSカルテックスのチャ・サンヒョン監督は、カップ戦とVリーグがまったくの別物であることを確信している。チャ監督は「自信はあるが、Vリーグが始まれば興国生命はさらに強くなるだろう。勢いに飲まれないよう我々もしっかり準備をしたい」と述べ、次の対戦を期待した。

一方、カップ戦優勝を逃した興国生命も、リーグ戦に向けて決意を新たにした。パク監督は「(修正すべき点が)多すぎる。この悔しさが良い薬となりそうだ。リーグ戦の準備も1カ月ほど残されている。今回のような試合が再び起きないよう、しっかりと準備しなければならない」と意気込みを語った。

2020-2021シーズンのVリーグ女子部は、来る10月17日に開幕予定だ。

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