韓国Kリーグには、将来が期待される注目の若手が多くプレーしている。
去る5月8日に開幕した2020シーズンのKリーグ1(1部)もいよいよ第19節を迎える。
そんななか、Jリーグや欧州で活躍したベテランとプレーを比較され、多くの期待を集めている若手選手がKリーグにいることをご存じだろうか。
今回は、今シーズンのKリーグで特に際立った活躍を披露している7人の若手選手を紹介しよう。
2017年にアビスパ福岡でプロデビューし、2019年までプレーを続けたウォン・ドゥジェ(22)は、今シーズンから蔚山現代FCのユニホームを着てKリーグを戦っている。
今年1月のU-23アジア選手権でMVPに選ばれたウォン・ドゥジェは、蔚山現代でここまで主力級の活躍を披露。中盤で相手の攻撃を遮断し、チームメイトに安定的にボールを供給する能力が高いことから“第2のキ・ソンヨン”と呼ばれている。
ソル・ヨンウ(21)も蔚山現代の有望株だ。蔚山現代ユース、蔚山大学を経て今年プロに入団した彼は、しばしば蔚山現代のサプライズ先発のカードとして起用されている。
本来のポジションはウィンガーだったが、蔚山大時代に恩師だったユ・サンチョル監督の勧めでサイドバックにコンバートした。両サイドバックに中盤、センターフォワードまであらゆるポジションをこなせるマルチロールぶりから、“第2のユ・サンチョル”というニックネームが付けられている。
尚州尚武FCのオ・セフン(21)は、193cmの長身とそれに見合った制空権と強力なシュートを併せ持つことから、“第2のキム・シンウク”と評価される人材の一人だ。
実際、オ・セフンは過去数回のインタビューで蔚山現代ユース時代から「キム・シンウクがロールモデルだった」と明かしている。今シーズンはここまで4ゴール2アシストを記録している。
浦項スティーラースのソン・ミンギュ(20)は、2018年のプロデビューから着実に出場時間を増やし、今はチームの主力を張る一人だ。彼は空いたスペースを突く能力やボールの動きを活かすプレーに優れることから、かつて浦項で6年間活躍を見せたキム・スンデと度々比較される。
特に今シーズン、ソン・ミンギュはキム・スンデがかつて着用した背番号12番を受け継ぎ、先輩のような選手になると抱負を語っていた。その言葉通り、ソン・ミンギュは今シーズンここまで6ゴール2アシストを記録し、ヤングプレーヤー賞の最有力候補と目されている。
ちなみに、ソン・ミンギュのロールモデルであるキム・スンデも、浦項所属時の2014年にヤングプレーヤー賞を受賞していた。
光州FCのオム・ウォンサン(21)は、元々の持ち味であるスピードに加えて決定力も向上し、一段階成長を見せた。
光州ファンからは光州ユース出身でKリーグ2(2部)得点王に輝いたナ・サンホと比較され、期待を一身に集めている。
ほかにも、大邱FCやU-23韓国代表の守備の要として“第2のキム・ミンジェ”と呼ばれるようになったチョン・テウク(23)や、前線からのプレッシャーや決定力などを兼ね備え“第2のファン・ウィジョ”と呼ばれるチョ・ギュソン(22)といった選手たちも、大きな注目を寄せられている。
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