アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区の日程が再び変更される可能性が浮上した。この事態にアジア各国リーグも神経をとがらせている。
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去る2月にグループステージ第2節を終了して以降、ACLは新型コロナウイルス感染症の拡大によって中断を余儀なくされた。
アジアサッカー連盟(AFC)は先月27日、公式チャンネルを通じて2020シーズンのACL東地区の残り日程の一部を確定・発表した。
当時、水原三星ブルーウィングスやヴィッセル神戸が所属するグループG、全北現代モータースや横浜F・マリノスが所属するグループHの残り試合は、マレーシアで来月17日から11月1日まで開催。決勝トーナメントは同月4日に1回戦、同月25日に準々決勝を行う事で決まった。
FCソウルらが所属するグループE、蔚山現代FCやFC東京が所属するグループFは、入国後の新型コロナ検査時の隔離免除など、開催条件に適合する国を見つけられていないことから、未だ新たな日程を確定できずにいる。
こうしたなか、10月に予定されているグループG・Hの日程がさらに延期となる可能性が高まっている。
韓国プロサッカー連盟の関係者は9月3日、「AFCが東地区のグループステージの日程を11月に変更する案を検討していると聞いている。理由は開催国マレーシアの現地事情のためだ」と明らかにした。
ACL東地区2グループの残り試合を開催することで決まっているマレーシアは最近、新型コロナの感染者数こそ大幅な増加は無いものの、より感染力のある新型コロナの変異株が先月中旬から発見されたことで危機感が高まっている。
最近ではマレーシア政府が、新型コロナ感染拡大を防ぐために導入した移動制限措置を今年末まで延長することで決めた。マレーシアは去る3月から封鎖措置として移動制限命令を発動し、6月からは緩和された移動制限命令を維持してきた。
移動制限措置を延長しながらも、国境統制や航空機運航制限などを通じ、観光客の入国も引き続き禁止する方針だという。
これらの状況から、アジア諸国の中で唯一ACL開催を支援したマレーシアまでも、安全な大会運営を約束できない事態へと追い込まれてしまったのだ。
ACLの日程が11月に変更された場合、Kリーグの日程変更も避けられない。
当初、Kリーグは10月にACLの日程が消化することを考慮し、従来の日程を調整していた。1部リーグのファイナルラウンド5試合の場合、ACL以前と以後でそれぞれ2試合と3試合を行う案で日程を組んでいた。
連盟関係者は「ACLの日程が11月に延期された場合、ファイナルラウンド5試合をすべてACLが開かれる前に終える案が有力になる。以前にもいくつかの案で日程を準備していたので、大きな問題はない」と明かした。
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